なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎

2018年11月11日 | Weblog

 土曜日は日直で病院に出ていた。金曜日も内科当番だったが、土曜日の午前4時過ぎに当直医(外部の病院の先生=バイト)から連絡がきた。

 呼吸器科外来に通院している85歳男性が呼吸困難で受診して、血圧が200と高値を呈している。胸水もあり、心不全として入院させたいという。慣れている先生なので当面の指示は出してくれる。そのまま入院させてもらって、日直で行ってから検討することにした。

 2年前から当院の呼吸器外来(大学病院から出張)に特発性間質性肺炎で通院していた。ステロイドなどの投与はない。在宅酸素療法を行っていたが、今年の4月に増悪して、地域の基幹病院呼吸器内科へ搬送になった。その後軽快して戻ってきている。

 火曜日にも内科外来を受診していて、外来で診た先生が心不全として利尿薬(ダイアート30mg)を追加していた(内服していなかったらしい)。内科医院から降圧薬(ARBのオルメテック)が処方されていたが、血圧が160だった。その時のBNPが500と上昇。

 病院に来てから画像を確認すると、間質性変化は増悪したとはいえないようだ。胸水が軽度に貯留していた。BNP値は火曜日と同じ程度。当直医が二トロールバックの点滴静注をして、血圧は160まで下がっていた。患者さんは呼吸困難が改善していて楽だという。

 間質性肺炎の増悪ならばまた救急搬送になるが、そうではないようだ。肺高血圧からの右心不全ではなく、血圧高値による左心不全状態ということか。週明けまで、降圧薬の追加と利尿薬投与で経過をみることにした。

 呼吸器科の常勤医はいないので、呼吸器外来の患者さんが安定している時jは問題ないが、増悪した時は困ってしまう。COPDの肺炎による増悪や喘息発作は(重症でなければ)当院入院で見ているが、間質性肺炎の急性増悪などは搬送させてもらっている。

 

 日直の後は病院で待機していたが、当直医(外科医)から90歳女性の肺炎を入院させたいと連絡がきた。左下葉に浸潤影が広がっていた。

 

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