なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

高齢者の総胆管結石

2018年11月07日 | Weblog

 昨日高血圧症で通院している84歳男性が、前日から発熱があり、食べると嘔吐するという症状で外来を受診した。診察すると黄疸があった。心窩部重苦感があるらしいが、彰かな圧痛はなかった。

 そういえば、以前何かあったと思い出した。2年前に総胆管結石・急性胆管炎で入院していた。地域の基幹病院消化器内科に連絡すると、すぐには難しいが、ベットが空き次第引き取ってもらえることになり、3日間当院で点滴・抗菌薬投与を行った。その後転院して、無事に内視鏡的総胆管結石摘出を受けて退院していた。

 総胆管結石の再発が疑われた。血液検査では、WBC 15000・CRP 10.3と炎症反応上昇があり、肝機能はAST156・ALT221・ALP 915・GTP 251・総ビリルビン6.6と悪化していた。腹部CTで総胆管拡張と複数の総胆管結石を認めた。また治療をお願いするしかない。

 結果を見ていると、(ひとり)消化器科医がいたので、画像を見てもらった。先週は神戸でDDWが開催されていた。その期間県内の消化器内科は留守番係りを残して学会に行くので、かなりの人数が不在になる。その期間内でなくてよかったが、今週は学会期間中の積み残しの仕事がたまっているのでどうですかね(すぐは無理ではということ)と言われた。

 電話してみると、今手が離せないので、15分後にまた連絡してくださいという返事だった。これはベット待ちになるかと思ったが、その後連絡が来て、すぐに診ていただけることになった。バイタルは安定していたが、胆管炎は怖いので助かった。

 昨日は内科クリニックから循環器科に紹介された患者さんが、検査で急性肝炎様の肝機能障害があって、内科にコンサルトされた。肝機能障害の日だなあと思いながら診療していた。

 

コメント (1)
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