なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

不明熱

2018年11月21日 | Weblog

 耳鼻咽喉科医に高熱が続く31歳男性のことで相談された。口唇~口腔内~喉頭蓋にアフタ形成があるそうだ。

 高熱が続いて今日で13日日目になる。内科クリニックを2回受診して、2回目にはクラビット内服が処方されたが、効果はなかった。その後に他の病院を受診して、カロナールのみ処方された。発熱が続く時は大きな病院で診てもらうよういわれたそうだ。合わせて3回インフルエンザ迅速試験が行われていずれも陰性だった。当地域ではインフルエンザは出ていない。

 月曜日に当院を受診した。発熱・咽頭痛を訴えて、口唇・口腔に口内炎があるということで、耳鼻咽喉科外来受診となった。その日は外部の先生が担当で、左上口唇・右下口唇・左軟口蓋・喉頭蓋(さすが耳鼻咽喉科)にアフタを認めた。食欲がなく、その時点で10日間高熱(38~40℃)が続いているので入院となった。

 これまでは耳鼻咽喉科外来から内科に入院依頼が来ていたが(急性扁桃炎・BPPVなど)、4月から耳鼻咽喉科の若い先生が赴任されたので、耳鼻咽喉科で入院となった。白血球数は正常域、CRP0.9mg/dlと極く軽度の上昇で、何らかのウイルス感染症(特に単純ヘルペス)と考えたそうだ。肝機能障害、白血球分画に異常はない。

 ウイルス抗体価の結果が出て、単純ヘルペスウイルス・水痘帯状疱疹ウイルス・EBV・CMVの抗体価はいずれもIgG陽性・IgM陰性で既感染だった。HIVの結果はまだ出ていなかった。入院3日目の今日も高熱があり、内科に相談された。

 症状は咽頭痛はあるが、鼻汁・咳はない。初期には両膝関節痛(関節炎ではない)があったが、現在はない。アフタ自体はかなり治りかけていた。表在リンパ節腫脹、肝脾腫、発疹はない。敗血症性血栓もない。陰部潰瘍はない。高熱になる時はぶるぶる震えるというが、悪寒戦慄?。明日で2週間目で、ひとつの目安になる期間だ。

 まだ提出していなかったので、血液培養2セットと心エコーはしましょう、と伝えた。高熱が続いて、元気はないが、問診にはしっかり答えてくれた。今週末には解熱するといいが、さてどうなるか。若い人の2週間くらいの不明熱だと、何らかのウイルス感染症としかいえない症例がある。この患者さんも、診断は付かなくてもいいので、治ればそれでいいです、と言っていた。

(後日記) 翌週になっても高熱が続き、医療センターから地域医療研修で来ている内科専攻医に相談して、医療センターの綜合診療科に転院させてもらうことになった。マイコプラズマ抗体(IgM)迅速試験が陽性であったことから、ジスロマック2g内服が処方されて、その後解熱したそうだ。マイコプラズマでいいのか?。

  

コメント
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