水曜日の当直は外科医だった。かなり「当たる」先生だが、昨日も外科で3名の入院があった。早朝の一過性脱力の高齢男性だけ日中の救急当番だった若い内科の先生(地域医療研修の専攻医)に回していた。
外科入院のうちの一人は、63歳女性の十二指腸潰瘍穿孔による急性腹膜炎だった。これまで症状はなかったらしい。昨日の午前中から嘔気があり、昨夜になってから腹痛が始まっていた。
腹腔内に遊離ガス像があり、十二指腸休部の壁の一部がなくなっている。診断としては容易だった。今日緊急手術になったが、さすがに主治医は別の外科医になっている。
最近は胃十二指腸潰瘍自体減少していて、潰瘍穿孔による急性腹膜炎もめったに見なくなった。それにしても、この患者さんはこれまで症状がなかったことになっているが、若干の違和感・嘔気くらいはあったのだろうか。
他には、70歳男性の腹部手術歴のないイレウス、53歳女性の右橈骨骨折(整形外科だが)が外科に入院していた。