火曜日に、県内ではあるが大分遠方の病院から膵癌の73歳男性が転院してきた。そこは広大な地域をカバーしている大基幹病院で、診療圏が違うのでふだん交流はない。
先週その病院の腫瘍内科の先生から連絡が来た。当地域の基幹病院におられた先生で、そのころは大変お世話になった。もう5年以上になるが現在の病院に転勤(栄転)になって、その後は内科地方会で1回だけお目にかかった。よく電話で患者さんの診療依頼をさせてもらっていたので、懐かしい声だった。
患者さんは独身の一人暮らしで、多発性肝転移・癌性腹膜炎・胃浸潤があって、緩和ケア(BSC)のみの状態だった。ある程度は食べられるが、PICCから高カロリー輸液をしている。当地に弟さんがいて、その方も当院で週3回血液透析を受けているが、キーパーソンになっていた。そういう事情で当院転院で緩和ケアの継続をお願いしたい、ということだった。
当院でお引き受けしますと伝えて、ちょっとだけ近況を聴いてみた。腫瘍内科は他に4人いるそうで、腫瘍内科5名体制というのはすごい。院内や地域の癌化学療法を一手に引き受けて相当に忙しいらしい。頑張ってください、と言って電話を切った。
患者さんは元高校教師で、弟さんの話では以前それほどしゃべる人ではなかったが、最近はずっとしゃべっていると驚いていた。病気の不安のためと思われる。言い方は原理原則に沿ってという印象を受けた。看護師さんちょっと苦労するかもしれない。疼痛は前医で処方されたNSAIDで治まっている。
送られてきた画像をみると確かに膵体尾部の癌が胃に浸潤している。この部位から出血して緩和的な放射線照射を施行していた。また出血した時は輸液・輸血しかない。予後は1か月で急変の可能性もある、と記載されていた。転院してから案外食べているので、もう少し頑張れるかもしれない。
今日は午前中にちょっと時間をもらってイエローハットにタイヤ交換に行ってきた。混んでいる時はそのまま預けて、帰りに引き取りに行く。今日は40~50分でできますと言われたので、そのまま店で待っていた。土日に行ければいいが、今週と来週の土日は仕事やセミナーがあるので難しい。平日も予定がいろいろあって、ピンポイントの時間を見つけるしかない。とりあえず、冬の準備はできた。