なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

心不全・肺炎

2023年01月30日 | Weblog

 84歳男性が1月初めからの両下肢浮腫で受診した。内科に糖尿病・高血圧症で、神経内科にパーキンソン病で通院している。

 心電図は、それまでになかった心房細動を認めた(心拍数は正常域)。胸部X線・CTで両側肺に胸水貯留があるが、肺炎と判断される浸潤影も散在している。

 胸水の貯留の仕方が心不全というより肺炎・胸膜炎なのかもしれないが、両側下腿に著明な浮腫があり、上肢にも軽度に認めた。

 白血球8500(ふだんは6000台)・CRP2.5で炎症反応上昇は比較的軽度だった。BNP171で心不全を示唆するが、著明ではない。酸素飽和度は88~91%(室内気)で酸素2L/分を開始した。血圧は120/70前後で保たれている。

 これまでなかった症状なので、受け入れ可能であれば専門医に紹介することにした。しかし心不全メインか肺炎メインかで循環器内科か呼吸器内科になるか分かれてしまう。浮腫が著明なので循環器内科紹介とした。

 地域の基幹病院に連絡すると、他の病院から連絡が入っていてすぐには取り次げないといわれた。2例続けてだと、難しいかと思われたが、その後連絡が入って、受けれてもらえた。

 院内で担当が呼吸器内科になるようでしたら、申し訳ありません。

 

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