なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

無疱疹性帯状疱疹?

2023年01月26日 | Weblog

 昨年の12月21日に、リウマチ性多発筋痛症(PMR)で通院している90歳代の女性が、予約外で内科外来を受診した。2日前からの左側胸部から背部にかけてのビリビリした痛みを訴えた。

 (PMRとしてプレドニン5mg/日を内服していた。内科クリニックから出ていたビスホスホネート製剤で顎骨壊死になった貴重な患者さんで、薬剤中止で軽快した。)

 服を脱いでもらったが、発疹はない。痛みの性状と部位からは帯状疱疹が疑われる。その日のうちか翌日に帯状疱疹の発疹が出てくるかもしれない。

 胸部X線・心電図は異常がなかった。ビリビリする断続的な痛みで症状は合っている。整形外科から下肢痛で痛み止め(トラマドール+アセトアミノフェン)がもともと出ていた。

 発疹が出たらすぐに来てください(確認してから抗ウイルス薬開始)というのもあるが、痛みがひどいという。とりあえず抗ウイルス薬を開始して、発疹が出たら見せに来てもらうことにした。(ファムビル500mg1日1回)

 

 その後受診はなく、定期の予約日の昨日(1月25日)受診した。その後どうだったのかと訊くと、数日で治まったので再受診はしなかったそうだ。証拠はないが、臨床的には無疱疹性帯状疱疹でいいようだ。

 

 

 

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