一昨日の夕方に事務から依頼された書類を書いていた。介護保険の主治医意見書依頼に、見覚えのない患者名があった。
電子カルテで確認すると、呼吸器科外来(大学病院から非常勤)に通院していて、常勤の当方に依頼がきたということだった。
2019年に地域の基幹病院呼吸器内科からリハビリ転院で来た時に担当していた。2週間くらいの入院で退院していたので、覚えていなかった。
慢性閉塞性肺疾患(重度の肺気腫)の現在75歳の男性だった。在宅酸素療法を導入した内科クリニックに通院していたが、一昨年から当院の呼吸器科外来に通院している。(理由は先方の先生が「話を聞いてくれないから」だった、確かに面倒なことは嫌いな先生ではある。)
2019年に基幹病院に右気胸で入院していた。保存的に改善しなかったので、さらに大学病院の呼吸器外科に紹介されて、胸腔鏡下の胸膜縫縮術を受けてから戻っていたのだった。その半年前には左気胸になって入院していた(保存的に治癒)。
当院の呼吸器科外来に通院していたが、2022年10月には左気胸で基幹病院に入院していた。自己血やグルコースでの胸膜癒着術の処置で軽快している(並列で記載されているが、自己血でだめでグルコースの順?)。
その時は当院からの搬送ではないので、直接先方の病院に救急搬入となったようだ。これだけ気胸を繰り返しているので、患者さん本人が気胸発症とわかり、そうなると救急対応できる病院に搬送されるという経緯なのだろう。
これだけ繰り返していて、胸腔ドレーンでの吸引だけでは軽快しないので、当院では扱い難い。(一応胸膜癒着術は行えるが、めったにしないので自信はない)