なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

病棟でコロナ

2023年01月18日 | Weblog

 回復期リハビリ病棟に入院している84歳女性が月曜日から発熱していた。

 右大腿骨転子部骨折の手術をした地域の基幹病院から、昨年12月下旬にリハビリ目的で転院していた。そのころ先方ではコロナのクラスターが発生していたので、PCR検査で陰性として転院としていた。

 転院した時は個室にして、当院でもPCR検査を再検査して陰性だった。1週間みてから大部屋に移動した。転院後3週間経過しているので、転院後の感染になる。

 

 胸部X線で右下肺野にわずかに陰影があるのではと、胸部CTを追加していた。実際は左下肺野背側のすりガラス陰影で、水分が背側に貯留したようでもある。コロナの陰影疑いとしてPCR検査をしていた。

 PCR検査陽性と出た。スタッフに現在症状のある人はいないそうだ。看護助手さんがコロナに罹患して休んでいたが、隔離解除後に勤務に復帰していた。(病院としては10日としたいが、人の手配がつかず7日になった)

 

 もう一人回復期リハビリ病棟の97歳女性も月曜日から発熱があった。左大腿骨転子部骨折術後で昨年11月から入院している。

 誤嚥性肺炎疑いで胸部CTが最初に行われて、両側肺野にすりガラス陰影が散在していて、こちらはコロナらしい陰影に見える。PCR検査を提出すると陽性だった。

  

 この2人は離れた病室に入院しているので、スタッフからの感染が疑われる。病棟看護師さんかリハビリスタッフからの感染ということになる。

 無症状者やごく軽度の症状で本人が気にするほどでないと、本人にも罹患しているかどうかわからない。

 

 

 

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