なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

自己免疫性好中球減少症

2023年01月17日 | Weblog

 小児科医が先週の金曜日に発熱の8歳女児を検査して、インフルエンザA型と診断した。この子は大学病院やこども病院で自己免疫性好中球減少症と診断されていた。

 ふだんは白血球数3000くらいで、好中球が1~12%だった。今回は白血球700・好中球7%になっている。びっくりする値だが、今回は落ち着いて対応しましたと報告していた(抗インフルエンザ薬処方)。

 昨年の11月にこの子がコロナ(COVID-19)に罹患して、白血球800・好中球12%だった。重症化する可能性があるとして、大学病院に紹介していた。特に大ごとにはならずに治ったそうだ。

 その経験があるので、落ち着いて対応したというが、治ってみないとわからない。(経過は電話で確認しているはずだが、大丈夫らしい)

 

 昨年末から赴任した内科の新しい先生が、丹毒の患者さん(66歳女性)を入院を担当していた。先週入院して、セフトリアキソンを4日間投与して、症状軽快して本日退院としていた。

 4日間の投与で治るものかと思ったが、再発・再燃しなければ、抗菌薬投与は短いに越したことはない。隣町の山間部の診療所でセファレキシン(ケフレックス)内服を投与されたこともあり、抗菌薬投与は5日以上になるので問題ないか。

 当方が担当した単独の80歳代女性は、同じ診療所でレボフロキサシン(クラビット)内服を投与されたが、翌日高熱で当院に搬入された。セファメジンを7日間投与して軽快退院とした。

 プラチナマニュアルによれば、丹毒・蜂窩織炎は「抗菌薬7~10日間投与で、軽症では5日間でも十分かもしれない」、とある。5日か7日くらいだからあまり変わりないのかもしれない。

 

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