水曜日に地域包括ケア病棟で内科の若い先生(女性医師)が内頚静脈からのCVカテーテルを挿入していた。
どんな患者さんなのかと確認すると、9月から入院しているアルコール性肝硬変の78歳男性だった。入院した時は、胸水腹水貯留・肝性脳症・原発性腹膜炎があった。
入院時からCVカテーテルを挿入していたが、カテーテル関連血流感染が疑われて、入れ替えをしていたのだった。(血液培養、カテ先培養は提出したばかりで、確定はしていない)
現在は、入院時の胸水腹水は消失して、肝性脳症・腹膜炎も軽快していた。粘って治療を継続して、最近少しずつ経口摂取できるようになったきていた。見事な治療だった。
当院入院の2週間前に腹痛で別の病院に入院していたが、暴れてすぐに退院させられていた。入院時にそうなったら入院継続は難しいかもしれないとは家族に伝えていたが、その点(せん妄)もうまく対応している。(すでに暴れる元気もない病状かもしれないが)
さらに胃食道静脈瘤検索の上部消化管内視鏡検査で、バレット食道とバレット腺癌もあった。勉強にはなるが、大変な患者さんではある。
それにしても、アルコール性肝硬変の患者さんは、昔に比べて大分減ったと思う。