スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典クラスターカップ&第一部定理二八の目的

2013-08-14 18:52:42 | 地方競馬
 交流重賞3連戦の中日は第18回クラスターカップ
 好発はラブミーチャンで,逃げることも可能であったと思いますが,内のドスライスとタイセイレジェンドに譲って3番手から。少し水が開いてセレスハント,スノードラゴン,ノーザンリバーの順で追走。前半の600mは34秒5でミドルペース。
 前の3頭が雁行で直線に。逃げたドスライスは一杯。タイセイレジェンドとラブミーチャンは競り合いましたが,最後はラブミーチャンが出て優勝。4分の3馬身差の2着争いは熾烈でしたが,タイセイレジェンドが確保。末脚が最も目立ったノーザンリバーがアタマ差で3着。
 優勝したラブミーチャンは先月の習志野きらっとスプリント以来の実戦で,これで4連勝。重賞は4月の東京スプリント以来の5勝目。能力的には2着馬の方が上かと思われますが,相手が休み明けの上,59キロを背負っていましたから,むしろ勝機は高いだろうと考えられました。持ち味であるスピードを,レースで上手に生かせるようになっているという印象で,普通は上積みを見込める年齢ではないのですが,明らかに成長しているといえそうです。父はサウスヴィグラス
 騎乗したのはJRAの戸崎圭太騎手で管理しているのは笠松の柳江仁調教師。クラスターカップは共に初勝利。

 僕の考えでいえば,第一部定理二八というのは,第一部定理一六系一の意味において,神が個物res singularisの起成原因であるということの意味が,どういったことであるのかを明らかにするという目的を果たしているのです。つまり第一部定理二八というのは,res singulariの存在の原因,ここではこの点だけに絞ってそれを起成原因ということにしますが,それはそのres singularisとは別のres singularisであるということを示しているのですが,この定理を正確に把握するとすれば,この理解というのは十分とはいえず,あるres singularisの起成原因は,それとは別のres singularisに変状した限りでの神であるというように把握するべきなのです。
 このことは,今回の考察の中で触れた,働きと作用の関係をどのように理解するべきなのかということと関連付けられると僕は考えています。ただし今はそのことを思い返す必要はありません。なぜなら,res singularisの作用の直中には神の働きがあるという見解は,res singularisの限定の直中には神の決定があると主張するのと,少なくともパラレルな関係にあると僕は理解していますが,現在は神の決定に関しては何ら注目する必要はないのであって,res singularisの限定についてだけ考えていけばよいからです。いい換えれば神の働きは考慮の外においておいても構わないのであり,res singularisの作用に注目するだけでよいのです。このために,第一部定理二八が本来は有しているであろう意味から切り離し,単にres singularisの起成原因はそれとは別のres singularisであるという点だけに注目するのです。あるいは現在の考察にもっと引きつけていうのであれば,あるres singularisに何らかの変化をもたらすものはそれとは別のres singularisであるという点だけに注目するのです。そしてこの変化は,よい変化であろうと悪い変化であろうと,よくも悪くもない変化であろうと,同じように妥当するのです。
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