スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京ダービー&天文学者

2015-06-04 19:22:19 | 地方競馬
 昨晩の第61回東京ダービー
 先手を奪ったのはドライヴシャフト。これをオウマタイムが追い掛け,1コーナーから後ろが離れていきました。向正面でオウマタイムが先頭に。ドライヴシャフトは一気に後退。3番手以降はティーズアライズ,ウインバローラス,ラッキープリンス,ララベル,ミッドストラーダ。ジャジャウマナラシとパーティメーカー。コンドルダンスとヴェスヴィオ。前半の1000mは62秒3のハイペース。
 3コーナーにかけて離して逃げていたオウマタイムと2番手以降の差がぐんぐん縮まり,4コーナーではオウマタイム,ティーズアライズ,ウインバローラス,ラッキープリンスの4頭が雁行。かなり押してついていったラッキープリンスでしたが,4頭の競り合いから抜け出して先頭。そのまま追い込み馬の追撃も凌いで優勝。外を回って伸びたパーティメーカーが4分の3馬身差の2着で同一厩舎のワンツー。大外から最もよい脚を使って追い込んだヴェスヴィオが半馬身差で3着。
 優勝したラッキープリンスは1月のニューイヤーカップ以来の南関東重賞2勝目。昨年,南関東の最初の新馬戦を勝つと連勝を4まで伸ばしました。しかし南関東重賞で戦うようになると苦戦し始め,ニューイヤーカップも浦和1600の1番枠で恵まれたものと思っていました。現にその後の2戦は大敗。ところが前走はレース途中から5着馬,今日の3着馬とずっと競り合いながら競り落としての3着と,それまでにない一面を見せていました。そのときの1着馬と2着馬が人気になっていましたが,どちらも弱みはある馬で,前走のように走れればチャンスはあるかもしれないとは思っていました。ブリンカーを装着したことか,騎手が変わったことが新たな一面を出した要因だったのかもしれませんし,血統的には距離が伸びてよさそうなタイプでしたから,それが大きかったということもありそうです。展開に恵まれたというレースではありませんから,評価は変える必要がありそうです。父は2003年のシンザン記念と武蔵野ステークス,2007年の佐賀記念を勝ったサイレントディール。祖母の父にサクラローレル
 騎乗した川崎の今野忠成騎手は2月の報知グランプリカップ以来の南関東重賞制覇。東京ダービーは初勝利。管理している浦和の小久保智調教師も東京ダービー初勝利。

 絵画や彫刻といった芸術作品にはさしたる興味がないのに,なぜわざわざ六本木までルーヴル美術館展を見に行こうと思い立ったのか,怪訝に思われるでしょう。それには確たる理由がありました。この展覧会では,フェルメールの「天文学者」という作品の展示があったからです。
                         
 フランスにジャン=クレ・マルタンという作家がいて,この人が「天文学者」のモデルがスピノザであるという説を,『フェルメールとスピノザ』という著書で展開しています。僕はそれを読んでいました。まだルーヴル美術館展が開催される前のことです。
 その後,2月からこの展覧会があり,目玉はフェルメールの「天文学者」であるということを知りました。おそらくこの機を逃せば,この絵の実物を目にする機会は一生ないでしょう。せっかくの機会ですからこの絵くらいは実物を見てもいいかなと思ったのです。しかしなかなかまとまった時間がとれず,ルーヴル美術館展の終幕間際になって,ようやく一定の時間が確保できそうでした。つまり僕はただ「天文学者」という絵が見たかっただけであり,ルーヴル美術館展そのものに何らかの興味を抱いていたわけではありません。もしも「天文学者」の公開がなかったら,行こうとは少しも思わなかったでしょう。
 かつて僕は,名画とか名作といわれている美術作品を実際に見たことがあるのです。もう20年も前のことになりますが,僕はモスクワに行ったことがあります。現地ではほぼ自由行動で,競馬場に行ってみたりもしたのですが,プーシキン美術館というところにも立ち寄ってみました。ここは西のルーヴル東のプーシキンといわれるくらい有名な美術館でした。でもそれを知ったのは後のこと。本当に何も知らずに行ったのですが,美術作品にはいっかな興味がないような僕でも知っているような名作が数多く展示されていて,目を丸くしました。それでもそれは驚いたというだけの話なのであって,名作を視て感銘を受けたというのとは違います。要するに僕は,プーシキン美術館に展示されているような美術作品をこの目にしても,その作品自体から何らか感動を受けるというような性質の人間ではないのです。
コメント
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