『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

小岩の『世界』3月例会、zoomで、4名で。

2021-03-19 21:21:05 | 日記
 3月18日(木)、午後7時から、小岩の『世界』を読む会・3月例会が、zoomで開催されました。
 これで、3ヶ月連続のzoom開催です。
 ちょっと慣れてきました。
 参加は4名。途中で1名、頭痛で退場。
 頭が痛くなるほど、深い思考を交わす議論が進められました。
 何と、終了したのは、12時に後数分。夜道を歩いて家路を辿らなくて良いという状態だと、いつまでも喋り続けたい、そういうエネルギーと熱があるのだと驚きました。5時間、ノンストップで大脳をフル回転。これでは、途中退場者が出るのも当然?
 
 「新たな公害の世紀」は電磁波問題。次の「プラスチック依存社会からの脱却」も、同様な問題を生んでいるのですが、それらに共通しているのは、「見えない」ということ。さらに「それなしには生活が成り立たない(現状では)」ということ。因果関係が簡単に特定できないが、蓄積することで恐ろしい害につながること。「炭鉱のカナリヤ」=弱い者、敏感な者が警告を発していること。「ナノ」とか「PM25」とか、桁違いに「小さい」ことが、「細胞」をも貫く恐ろしさをもたらすこと。など、私などは、田舎でゆっくりする方へ逃れたくなる思いにとらわれました。
 
 「不戦の琉球弧へのイマジン」「日米一体の巨大軍事基地」では、新防衛大綱がもたらす変化が、「基盤的防衛力構想」と「専守防衛」のはずが、「動的」「抑止・対処」型という巨大な軍事力へと進み出ている現状が語られました。欧州が対ロシアで冷戦的な対応をやめ脱アメリカを鮮明にしてきている中で、アメリカはアジア重視、そして日本は日米同盟まっしぐらという状態、野党政権は大きな図を描けるかな、などなど。
 
 今月のその他のお勧めで、Oさんが山本晴太の「時代遅れの「主権免除」論」を絶賛で、3月号はこれを読めばあとは要らない、ほどだ、とのこと。いわゆる「主権免除論」批判。民事での「制限免除主義」(当事者相互の利害関係)から、「人権例外」への歩みの途上にあること。それが国家(秩序)と個人の関係へ。より進んで、戦争での殺人の「主権免除」を例外化、無効化していけば、戦争で被害を受けたり、殺されたら、殺人罪として訴えることになる。つまり戦争の破壊・殺人が「悪」として裁かれることになる。本当に戦争が否定されることになる。司法の分野から。そういう歴史の発展の一歩としての韓国の判決を、19世紀の「主権免除論」で声高に韓国批判をしている政府、マスコミはお粗末のひと言。それで日本国民を納得させようとは、まさに「愚民政策」。それにやられているようでは、正真正銘の「愚民」だ。4ページの短い文章に、大きな人類のロマンが詰まった文章ということか?
 などということで、5時間ぶっ通しの、小岩のzoom『世界』を読む会でした。
 
 今回の共通テーマは、
  ○「新たな公害の世紀」              上田昌文
  ○「プラスチック依存社会からの脱却」      高田秀重
  ○「不戦の琉球弧へのイマジン」         星川 淳
  ○「日米一体の巨大軍事基地」          前田哲男
                 でした。
 3月号のお薦め
  ■ 大塩 ・「時代遅れの「主権免除」論」    山本晴太
       ・「メディア批評 第159回」    神保太郎
  ■ 片山 ・「バイデンが直面する「核の多次元方程式」」
                          太田昌克
            でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、4月例会 の予定
  ●日 時 4月15日(木) 午後7時
  ●場 所 南小岩8丁目21の8
          小岩駅から徒歩約3分
  ●持ち物 雑誌『世界』4月号
  ○共通テーマ
   ・「中央銀行は漂流しているのか?」      白川方明
   ・「パンデミック監視資本主義の台頭」   小笠原みどり
   ・「変化しつづける社会民主主義」       近藤康史
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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練馬の『世界』3月例会は、7名で。

2021-03-19 20:36:16 | 日記
 3月18日(木)、午後1時10分から、光が丘区民センター6階会議室2で、練馬の『世界』を読む会、3月例会を行いました。
 直前に欠席の連絡が続き、これは今日は寂しい会になりそうだ、と思い、長机を4つ出し、机に1人ずつかな、と思っていましたが、開始時間になると、1人また1人、また1人と、さらに欠席連絡のあった方も、「用事が早く終わったから」と駆けつけてくれて、ちょっと密な7名の参加の賑やかな会になりました。練馬の会は、女性が3名で、女性比率が最も高い会です。
 誰かさんが提供してくれたチョコとおせんべいに巻さんの美味しいコーヒーで、楽しいひとときを過ごしました。
 第1テーマの「NHKは再び政治権力に屈するのか」は、皆さんそれぞれテレビのお気に入り番組や、また批判などを日頃からお持ちで、言いたいことが溢れ出る活発な話し合いとなりました。NHKのドキュメンタリーのレベルの高さというのは、一様に高評価、一方、岩田明子など「政治部」はひどいと。NHK経営委員会とはなんぞや、会長はどう決められるのか? かつては新聞社のトップが会長職を務めていたそうですが、いまは大企業のトップが通例か。「公共放送」、日本は公=官という状態にある、政府から「独立性」を保った公共放送のあり方、市民のウオッチングが大切だということです。それにしても、教育テレビやBSプレミアムチャンネルが無くなるというのは、何だかNHKのいい部分が削られるようで、残念すぎる気がしますが。
 第2テーマの「新たな公害の世紀」では、「電磁波」「香害」「マイクロプラスチック」など、いずれも「炭鉱のカナリヤ」と言われる過敏な人、脆弱な人(子ども)が苦しんでいて、鈍感な多くの人に「変人扱い?」され、苦しんでいる状態がある。実際に、娘の家に行くと体調が壊れる母親が、家の中のコンセントを全部抜いたら大丈夫になったという実際の話を聞いたという方も。
 第3テーマの「日米一体の巨大軍事基地」では、いつの間にやら、強大で攻撃力を備えた軍備が進行している状況に、どうしたものか、模索の討論でした。
 「ポチ」と「犬」の違い、「個人」で大切なのは「個」か「人」か、という話。どこからこの話になったのか、思い出せませんが、「個」が大切にされないという日本の現状を嘆くものでした。日本人は「強い、大きな」ものを称え、すがろうとするという話だったかな。
 ゆったりとして、和やかで、かつ真面目な、よい時間を過ごしました。
 皆さん、ご苦労様でした。
 
 今月のテーマ
 ・「NHKは再び政治権力に屈するのか」     長井 暁
 ・「新たな公害の世紀」             上田昌文
 ・「日米一体の巨大軍事基地」          前田哲男
    でした。
 3月号のお勧めは、
 ● 橋本 ・「プラスチック依存社会からの脱却」 高田秀重
 ● 巻  ・「すぐそこにある世界 第24回」
                師岡カリーマ・エルサムニー
              でした。
 
 ◎ 練馬の『世界』を読む会、4月例会 の予定
  ●日 時 4月15日(木) 午後1時10分~4時
  ●場 所 光が丘区民センター6F会議室(予定)
  (地下鉄大江戸線「光が丘駅」下車 改札を出て、案内表示に従ってエレベーターに乗って6階)
  ●持ち物 雑誌『世界』4月号
  ○共通テーマ
   ・「自治体としてパンデミックに立ち向かう」保坂展人
   ・「パンデミック監視資本主義の台頭」 小笠原みどり
   ・「私たちは社会民主主義を選ぶ」福島みずほ×大椿ゆうこ
  ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp 
 
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