3月18日(木)、午後7時から、小岩の『世界』を読む会・3月例会が、zoomで開催されました。
これで、3ヶ月連続のzoom開催です。
ちょっと慣れてきました。
参加は4名。途中で1名、頭痛で退場。
頭が痛くなるほど、深い思考を交わす議論が進められました。
何と、終了したのは、12時に後数分。夜道を歩いて家路を辿らなくて良いという状態だと、いつまでも喋り続けたい、そういうエネルギーと熱があるのだと驚きました。5時間、ノンストップで大脳をフル回転。これでは、途中退場者が出るのも当然?
「新たな公害の世紀」は電磁波問題。次の「プラスチック依存社会からの脱却」も、同様な問題を生んでいるのですが、それらに共通しているのは、「見えない」ということ。さらに「それなしには生活が成り立たない(現状では)」ということ。因果関係が簡単に特定できないが、蓄積することで恐ろしい害につながること。「炭鉱のカナリヤ」=弱い者、敏感な者が警告を発していること。「ナノ」とか「PM25」とか、桁違いに「小さい」ことが、「細胞」をも貫く恐ろしさをもたらすこと。など、私などは、田舎でゆっくりする方へ逃れたくなる思いにとらわれました。
「不戦の琉球弧へのイマジン」と「日米一体の巨大軍事基地」では、新防衛大綱がもたらす変化が、「基盤的防衛力構想」と「専守防衛」のはずが、「動的」「抑止・対処」型という巨大な軍事力へと進み出ている現状が語られました。欧州が対ロシアで冷戦的な対応をやめ脱アメリカを鮮明にしてきている中で、アメリカはアジア重視、そして日本は日米同盟まっしぐらという状態、野党政権は大きな図を描けるかな、などなど。
今月のその他のお勧めで、Oさんが山本晴太の「時代遅れの「主権免除」論」を絶賛で、3月号はこれを読めばあとは要らない、ほどだ、とのこと。いわゆる「主権免除論」批判。民事での「制限免除主義」(当事者相互の利害関係)から、「人権例外」への歩みの途上にあること。それが国家(秩序)と個人の関係へ。より進んで、戦争での殺人の「主権免除」を例外化、無効化していけば、戦争で被害を受けたり、殺されたら、殺人罪として訴えることになる。つまり戦争の破壊・殺人が「悪」として裁かれることになる。本当に戦争が否定されることになる。司法の分野から。そういう歴史の発展の一歩としての韓国の判決を、19世紀の「主権免除論」で声高に韓国批判をしている政府、マスコミはお粗末のひと言。それで日本国民を納得させようとは、まさに「愚民政策」。それにやられているようでは、正真正銘の「愚民」だ。4ページの短い文章に、大きな人類のロマンが詰まった文章ということか?
などということで、5時間ぶっ通しの、小岩のzoom『世界』を読む会でした。
今回の共通テーマは、
○「新たな公害の世紀」 上田昌文
○「プラスチック依存社会からの脱却」 高田秀重
○「不戦の琉球弧へのイマジン」 星川 淳
○「日米一体の巨大軍事基地」 前田哲男
でした。
3月号のお薦めは
■ 大塩 ・「時代遅れの「主権免除」論」 山本晴太
・「メディア批評 第159回」 神保太郎
■ 片山 ・「バイデンが直面する「核の多次元方程式」」
太田昌克
でした。
◎ 小岩の『世界』を読む会、4月例会 の予定
●日 時 4月15日(木) 午後7時
●場 所 南小岩8丁目21の8
小岩駅から徒歩約3分
●持ち物 雑誌『世界』4月号
○共通テーマ
・「中央銀行は漂流しているのか?」 白川方明
・「パンデミック監視資本主義の台頭」 小笠原みどり
・「変化しつづける社会民主主義」 近藤康史
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp
