東久留米の『世界』昼の部、9月例会の報告
9月15日(水)、午後4時より、東久留米生涯学習センター集会学習室2で、東久留米の『世界』を読む会・昼の部が開かれました。
6名の参加でした。
①水口剛『ESG投資が変える社会』
ESG投資が4000の機関投資家が参加し、その資産総額は100兆ドルに達する大きなことで、資本主義のあり方が変わるようなことが世界の大きな潮流になっている。日本でもGPIFなどが「投資原則」を策定している。希望的観測もできるが、果たして根本解決への道になりうるだろうか。株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換はスムーズに進むだろうか。中国という国家資本主義にはどう対応していくべきか。
資本主義ということが様々に検討されるのがこのごろです。
②内田聖子『パンデミックが映す命の格差』
ワクチンの状態は、世界における格差の存在をあらためて明らかにした。国益が、あるいは企業の利益が、世界の幸福とぶつかり合うことがあからさまに見えた。バイデンの知財免除への支持は、アメリカの市民運動の力によることなどを見ると、アメリカの市民運動というものを見直した。このことでも、資本主義が問われていました。
③河野洋平『緊張する米中関係と日本外交』
河野さんの主張に皆さんが同意をしながら、中国との問題はこれからも重要になるだろう。日本が良い国、民主主義を成熟させ、生活や文化の豊かな国になることが、国を守る事になる。「玉虫色」というか、曖昧さを、交渉のゆとりを残すような対応が大切になるか。国民としては、ナショナリズムを煽ることを警戒できることが必要になるだろう。
④島本慈子『いま宮古島で何が起きているのか』
沖縄に対する本土の意識、その心理的距離が問題だ。『世界』で取り上げるおかげで、沖縄、先島諸島の現状に思いを馳せることがかろうじてできた討議でした。
9月号のお薦めは
● 須山 「戦後日本の主権と領土」 古関彰一
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)10月例会のお知らせ
●日 時 10月20日(水) 午後4時
●場 所 スペース105(市役所の向かい)
※ いつもと会場が違います。注意して下さい。
●持ち物 雑誌『世界』10月号
○共通テーマ
・「日米安保70年の本質」 豊下楢彦
・「気候変動と脱成長コミュニズム」 斎藤幸平
・「可視化された日本の宿痾」 本間 龍
※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp