『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

小岩の『世界』を読む会・9月例会はzoomで、4名で。

2021-09-19 14:32:57 | 日記
 小岩の『世界』8月例会の報告
 
 9月16日(木)、午後7時より、小岩の『世界』を読む会がzoomで開催されました。4名の参加でした。
 始まる前に、それぞれの住まいの地区での総選挙の様子などが交流されました。野党連合が進んでいる所もあれば、全党乱立のままになりそうだ、という所も。
 
 第一テーマ・水口剛「ESG投資が変える社会」
 ESG投資が有効に働くのか、投資はもともと他人のお金を損のないようにリターンを求めてするもので、どうだろうか、という疑問が出されました。株取引が成り立つ前提・背景の確保が問題になっていて、それが企業に行動規範を求めるようになっている、企業に対する半分「脅し」のようなものである、という説明。GPIFが世界最大の機関投資家で、その振る舞いが投資全体に影響を与えているということ。GPIFに関しては、その基金を投資に向けるということ自体に反対だ、本来そういうものではない、という意見。GPIFが投資するということはある意味で国民全体が投資家になるようなこと? 国民全体に株を持たせて株主として利益共同体として行こうとするのには反対だ。株は今の社会の問題である分断、格差の進行をもたらしているのだから。投資が格差を生み拡大しているのに、投資で格差を止めようとする。それは根本的解決への主な道としてはどうだろうか。難しいけれど、色々考えることになりました。
 
 第二テーマ・古関彰一「戦後日本の主権と領土」
 文章に所々、理解しにくい、説明が不十分なところがあって読むのか苦しかったという声。「主権」ということ。「領土主権」と「施政権」のこと。「力による安全保障」しか考えていない日本。外交という主権の主張の不足、など、10月号の豊下論文と併せて、安保の歴史を摑む課題として重要な文章だな、ということでした。
 
 第三テーマ・山下英俊「地域コミュニティと再生可能エネルギー」
 具体的な事例が列挙され、再生可能エネルギーを進めることの現段階を把握することはできましたが、あまり議論にはなりませんでした。
 
 第四テーマ・今村真央「辺境からみるミャンマー政変」
 国軍の性質、内実、成り立ち、経緯がわかる内容で、ミャンマーへの理解が進みました。内戦の泥沼化で大きな犠牲を出すことは避けたいのですが、その道ははっきりとは見えていません。外からどういうことをすべきかは難しいですが、軍事で煽るようなことは避けなければいけないし、国軍の力の支配の強化に繋がることはしない、というところでしょうか。事態の進展から目を離せないと話し合いました。
 
 9月号のお薦めは
  ■ 片山 ・「パンデミックと大学」     田中優子
  ■ 櫻井 ・「私たちの人権はどこへ向かっているのか」
                        馬橋憲男
            でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、10月例会 の予定
  ●日 時 10月21日(木) 午後7時
  ●zoomによるオンライン開催
   ※ 参加希望者は連絡下さい。
  ●持ち物 雑誌『世界』10月号
  ○共通テーマ
   ・「日米安保70年の本質」          豊下楢彦
   ・「気候崩壊と脱成長コミュニズム」      斎藤幸平
   ・「「五輪敗戦」のツケを払うのは誰か?」  上野千鶴子
   ・「首が〝へし折れる〟ほどの金メダルをあなたに」
                          高橋純子
   ・「可視化された日本の宿痾」         本間 龍
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
 
 
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小岩の『世界』を読む会・9月例会はzoomで、4名で。

2021-09-19 14:30:14 | 日記
 小岩の『世界』8月例会の報告
 
 9月16日(木)、午後7時より、小岩の『世界』を読む会がzoomで開催されました。4名の参加でした。
 始まる前に、それぞれの住まいの地区での総選挙の様子などが交流されました。野党連合が進んでいる所もあれば、全党乱立のままになりそうだ、という所も。
 
 第一テーマ・水口剛「ESG投資が変える社会」
 ESG投資が有効に働くのか、投資はもともと他人のお金を損のないようにリターンを求めてするもので、どうだろうか、という疑問が出されました。株取引が成り立つ前提・背景の確保が問題になっていて、それが企業に行動規範を求めるようになっている、企業に対する半分「脅し」のようなものである、という説明。GPIFが世界最大の機関投資家で、その振る舞いが投資全体に影響を与えているということ。GPIFに関しては、その基金を投資に向けるということ自体に反対だ、本来そういうものではない、という意見。GPIFが投資するということはある意味で国民全体が投資家になるようなこと? 国民全体に株を持たせて株主として利益共同体として行こうとするのには反対だ。株は今の社会の問題である分断、格差の進行をもたらしているのだから。投資が格差を生み拡大しているのに、投資で格差を止めようとする。それは根本的解決への主な道としてはどうだろうか。難しいけれど、色々考えることになりました。
 
 第二テーマ・古関彰一「戦後日本の主権と領土」
 文章に所々、理解しにくい、説明が不十分なところがあって読むのか苦しかったという声。「主権」ということ。「領土主権」と「施政権」のこと。「力による安全保障」しか考えていない日本。外交という主権の主張の不足、など、10月号の豊下論文と併せて、安保の歴史を摑む課題として重要な文章だな、ということでした。
 
 第三テーマ・山下英俊「地域コミュニティと再生可能エネルギー」
 具体的な事例が列挙され、再生可能エネルギーを進めることの現段階を把握することはできましたが、あまり議論にはなりませんでした。
 
 第四テーマ・今村真央「辺境からみるミャンマー政変」
 国軍の性質、内実、成り立ち、経緯がわかる内容で、ミャンマーへの理解が進みました。内戦の泥沼化で大きな犠牲を出すことは避けたいのですが、その道ははっきりとは見えていません。外からどういうことをすべきかは難しいですが、軍事で煽るようなことは避けなければいけないし、国軍の力の支配の強化に繋がることはしない、というところでしょうか。事態の進展から目を離せないと話し合いました。
 
 9月号のお薦めは
  ■ 片山 ・「パンデミックと大学」     田中優子
  ■ 櫻井 ・「私たちの人権はどこへ向かっているのか」
                        馬橋憲男
            でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、10月例会 の予定
  ●日 時 10月21日(木) 午後7時
  ●zoomによるオンライン開催
   ※ 参加希望者は連絡下さい。
  ●持ち物 雑誌『世界』10月号
  ○共通テーマ
   ・「日米安保70年の本質」          豊下楢彦
   ・「気候崩壊と脱成長コミュニズム」      斎藤幸平
   ・「「五輪敗戦」のツケを払うのは誰か?」  上野千鶴子
   ・「首が〝へし折れる〟ほどの金メダルをあたなに」
                          高橋純子
   ・「可視化された日本の宿痾」         本間 龍
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
 
 
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練馬の『世界』を読む会・9月例会、7名で。

2021-09-19 14:16:38 | 日記
 練馬の『世界』を読む会・9月例会の報告
 
 9月16日(木)、1時より、光が丘図書館の会議室で、練馬の『世界』を読む会・9月例会が行なわれました。7名の参加でした。
 『世界』を読む会のポスターの掲示を依頼したので、参加者が増えるといいですね。
 
 今回は、巻さんの小説が本の泉社から出版となったということで、『小説 私の東京教育大学』のお披露目から始まりました。本の泉社で大変熱を入れて宣伝しているようで、話題の本となるのではないでしょうか。
 
 第一テーマ・内田聖子「パンデミックが映す命の格差」
 人々の命に関わるワクチンが、製薬企業の利益のもとに置かれていることの矛盾が吹き出ています。ワクチンそのものの作成費用はどれほどなのか。広く行き渡ってしまえば安くなってしまう。足りない状態、手にすることが出来ない人がいることがワクチンの高価の保障。公衆衛生は保健医療は、資本主義と相容れないことを思い知らされます。ワクチン確保に四苦八苦している日本ですが、製薬会社にどれほどの金額を支出したのでしょうか。そういう報道には触れていないように思います。
 今、沈静化かと見えますが、予測では年末に第六波が来るそうです。
 
 第二テーマ・河野洋平「緊張する米中関係と日本外交の針路」
 中国との間での緊張関係を、軍事でなく、外交で平和構築の方向に進むべきと言う筆者に賛成の討論でした。
 
 第三テーマ・前田哲男「東アジアINF条約というリアリティ」
 筆者は82才の高齢ですが、エネルギッシュな情報収集、発信の姿には感服です。筆者は現状を説明するだけではなく、護憲勢力の「連合政権」の構築なしには「日中交渉」の道は開かれないと、具体的な変革の方向を示していることがすごい、とのことでした。
 
 第四テーマ・島本慈子「いま宮古島で何が起きているのか」
 平坦な宮古島では、飲料水の確保が大変ですが、ミサイル基地化が地下水の汚染をもたらすことが問題になっているそうです。台湾の台北よりも南に位置するはるかかなたの宮古島ですが、日本の台湾侵攻の拠点になり、今も戦線の最先端を担わされている。本土のマスコミでそのミサイル基地化がほとんど報道されていないのは問題だ、などと話し合われました。
 
 河野洋平は、政治家一家だが、どのような家柄なのかなどというところから、天皇家を巡る人間の系譜、安倍晋三・昭恵夫妻など、様々な顔を知る人物の出自、学歴、人柄、学力など、詳しい人が何人もいて、止めどない盛り上がりの中での散会となりました。「みんな、よく知っているなあ」と驚きました。「そうだったんだ。」『世界』を読む会としては、珍しい方向でした?
 
  9月号のお薦めは
  ・須山 「戦後日本の主権と領土」      古関彰一
      「辺境からみるミャンマー政変」   今村真央              でした。
 
  ◎ 練馬の『世界』を読む会、10月例会 の予定
   ●日 時 10月21日(木) 午後1時~4時
   ●場 所 光が丘パークタウン「大通り南団地管理事務所つどい館」
    大江戸線光が丘駅で待ち合わせます。
   ●持ち物 雑誌『世界』10月号
   ○共通テーマ
    ・「日米安保70年の本質」        豊下楢彦
    ・「気候崩壊と脱成長コミュニズム」    斎藤幸平
    ・「可視化された日本の宿痾」       本間 龍
   ● 連絡先 須山
           suyaman51@mail.goo.ne.jp
 
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