練馬の『世界』を読む会・9月例会の報告
15日(木)、午後1時より、光が丘図書館・視聴覚室で、練馬の『世界』を読む会・9月例会が行われました。8名の参加でした。
例によって、言いたいこと満載の参加者が、日頃の生活の鬱憤を晴らすべく、自由に意見交換をしました。
今月のテーマは
・「統一教会・自民党関係史」 中野昌宏
・「ルポ 副反応 第2回 因果関係」 山岡淳一郎
・「クール・ジャパンと「国民の物語」」 早川タダノリ
・「経済安保の人脈と文脈 第4回 利権に蠢く」 斎藤貴男
でした。
強く印象に残ったことをお知らせします。
仲正昌樹さんのような頭脳が優れ、深い思索をする人が、かつて「統一教会に入っていた」ことから、「洗脳」とは恐ろしいものだ。若かった私たちも多分「洗脳」されやすい思考習慣を持っていたのではないか、という発言です。
仲正さんという方を知らなかったので、ウィキペディアで見ると、
「……大学時代は堀尾輝久に師事、卒業論文のテーマはシュライエルマッハーとルソー。また統一教会に入信し、東京大学原理研究会にて活動していた。
大学院受験に失敗し、1990年から世界日報記者、1992年には東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程に入学する。この頃合同結婚式で選ばれた配偶者とのトラブルがあったことをきっかけに統一教会を脱会する。」とあります。
その後の経歴、著作を見ると、非常に立派なお仕事をなさっている方です。
思うに、私たちが青年期を迎えるまでの教育が、ひたすら「早く、間違いなく」覚え込むという、疑ったり議論したり深く考えることとおよそかけ離れたものであったように思います。日本の教育制度が、教育内容が、民主主義の主人公を育てていないだけでなく、「洗脳」に弱いものを育てているのではないか、と教育の力の大きさを考えてしまいました。
『世界』を読む会での、意見交換が、遅ればせながら、論理的に意見を闘わせることをする場になっているのかな、と思ったりしました。
■ 9月号のその他のお勧めは
○宮崎 ・「冥福の祈りを邪魔しているのはだれだ?」 高橋純子
○実川 ・「妊娠中絶をめぐるアメリカ最高裁判判決を読む」樋口範雄
○須山 ・「「日韓歴史問題」と大学生」 加藤圭木
でした。
◎ 練馬の『世界』を読む会、10月例会 の予定
●日 時 10月21日(金) 午後1時~4時
※ 毎月、第三木曜日が定例ですが、10月は金曜です。
●場 所 光が丘図書館・第一会議室
●持ち物 雑誌『世界』10月号
○共通テーマ
・「戦争と奴隷制のサピエンス史」 三宅芳夫
・「民主主義と自治の再生へ」 岸本聡子×内田聖子
・「戦争の起源、NATOの役割、ウクライナの将来シナリオ」
マルチェロ・ムスト
・「兵器化する「表現の自由」とアテンション・エコノミー」
山本龍彦×小嶋麻友美
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
