東久留米の『世界』zoom・6月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・zoom、6月例会が、6月12日(水)、午後7時より行われました。参加は、3名でした。
◆ 今月のテーマは
・小松原織香×小田原のどか「慰霊とアート 水俣から考える」
・髙山佳奈子「「セキュリティ・クリアランス」制度の何が問題か」
・城野一憲「同盟調整メカニズムと「外国軍隊」」
・中西嘉宏「徴兵制は混乱するミャンマーに何をもたらすか」
の4本でした。
■ 第一テーマ、小松原織香×小田原のどか「慰霊とアート 水俣から考える」
対談者が言いたいことが理解しにくく、伝わらない。水俣について考えが深まる内容がない。雑誌の冒頭の文章が、こんな風だと、読者を失うことになるのでは。
という、厳しい意見でした。
■ 第二テーマ、髙山佳奈子「「セキュリティ・クリアランス」制度の何が問題か」
刑法の専門家の文章で、説明を理解するのに苦労したが、今回の法案が、どのように問題なのかを理解することができた。法案は、人権を侵し、国際標準からかけ離れた恥ずべきものになっている。法案が自由主義経済の放棄につながる「計画経済」にすら見える。こんな法案について、国民は全く理解しない間に通ってしまう。専門家というものは、大切だとつくづく感じた。
■ 第三テーマ、城野一憲「同盟調整メカニズムと「外国軍隊」」
副題にあるように、「自衛隊と米軍の一体化の完成」という所に来てしまった。南西諸島のミサイル基地化にしても、報道がされず、国民が認識していない間に、軍事化が進められてしまった。砂川判決が前提としている「外国軍隊」と「自国の軍隊」の二分法はあてはまらなくなっていて、最高裁は安保法違憲訴訟などで、憲法の番人としての判決を出すべきだ。
■ 第四テーマ、中西嘉宏「徴兵制は混乱するミャンマーに何をもたらすか」
ガザ、ウクライナの陰に隠れて、ミャンマーが見棄てられている。国際社会は、ミャンマーの窮状を放置していてはいけない。混乱が引き続きそうな気がする。
などと、話し合いました。
■6月号のその他のお勧めは
・巻 「存立危機事態の存立可能性」 長谷部恭男
「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」 渡邉 琢
・須山 「光州旅行で考えた、民衆と市民」 三浦まり
「武器を手に取るアーティストを忘却してはならない」藤井 光
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、7月例会のお知らせ
●日 時 7月10日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』7月号
○共通テーマ
・「中東を揺るがす「影の戦争」 溝渕正季
・「佐賀空港にオスプレイはいらない」 吉田敏浩
・「沖縄戦後史 故郷の喪失と創造」 古波藏 契
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com