『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

東久留米の『世界』・昼の部・2月例会は5名で。

2022-02-19 13:12:34 | 日記
 東久留米の『世界』昼の部、年2月例会の報告
 
 2月16日(水、4時から生涯学習センター集会学習室で、東久留米の『世界』を読む会・昼の部の2月例会が行われました。参加は5名でした。
 
○第一テーマ・金平茂紀「認諾官僚たちに告ぐ。「ふざけるな」」
・マスコミは、この認諾の経緯を問題だとしてもっと追及すべきだ。
・国家の犯罪、国の構造的な問題だと感じる。再びこんなことを起こさない対策が必要だ。
・この問題に対する法曹界からの鋭い反応がないように感じる。日本の法曹界は遅れているのでは。
・倫理に関する問題で、読むと怒りで血圧が上がる。認諾の費用は国民の税金が充てられているのだ。裁判所には「逃げ」という倫理観の欠如を感じる。
 
○第二テーマ・飯田哲也「テスラ・ショック」
・〔p.113〕の〔図6〕にあるように、テスラはこれまでの自動車各社の合計より大きな存在なのだ。
・気候変動など、世界の大きな動きとして日本も対応が迫られるが、トヨタペースで先送りの観がある。
・リニア新幹線の問題を見ても、電力をどんどん使うことは原発とつながるし、電気にすればよいということではない。
 
○第三テーマ・鶴原吉郎「電動化が引き起こす自動車産業の「解体」と「再構築」」
・クルマ社会が「外部から隔絶されたプライベートな空間の確保」による個人主義的な傾向や、クルマを所有するという欲望の満足など、私たちのメンタリティに深く食い込んでいることを感じた。
・人間と自然との調和、自然との関係で、人工の都市集中しすぎていることなど、考え直す時期だ。
 
○第四テーマ・渋谷秀樹「最高裁判所を「憲法の番人」として機能させるために」
・国の最高法規であり、国民生活の最高の拠り所である憲法について、学び、考えることが軽んじられていることは問題だ。
・最高裁の裁判官が内閣の任命によるのだが、この人事に大きな問題がある。
 
 などと話し合われました。
 
■ 2月号のその他のお薦めは
 ●富塚 「ドストエフスキー生誕二〇〇年のロシア」   佐藤親賢
     「心の花は残りけるぞや」     馬場あき子、藤沢 周
 ●須山 「政権の賃上げ政策への違和感」        片山善博
     「路上を子どもたち返す」           今井博之
           でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)3月例会のお知らせ
 ●日 時 3月16日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター集会学習室5
 ●持ち物 雑誌『世界』3月号
 ○共通テーマ
 ・「官僚たちの経済安保」             富田 光
 ・「なぜ資源/食料の自給を語らないのか」    柴田明夫
 ・「維新を勝たせる心理と論理」         松本 創
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ● 連絡先 須山
               suyaman50@gmail.com
 
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東久留米の『世界』を読む会・2月例会は、3名で。

2022-02-12 20:46:21 | 日記
東久留米の『世界』2月例会の報告
 
 東久留米の『世界』・ズームの部、2月例会は、2月9日(水)、3名の参加でした。
 
第一テーマ・寺西俊一「脱クルマ依存へ」
・宇沢弘文の『自動車の社会的費用』に改めて注目するという内容だった。宇沢は先見性があったのだな。
・ジェイコブズの四大原則とあるが、調べたら、第一「街路の幅が狭く、曲がっていて、一つ一つのブロックの長さが短いこと」。第二「古い建物と新しい建物が混在すること」。第三「各区域は、二つ以上の機能を果たすこと」。第四「人口密度ができるだけ高いこと」。とあったが、面白く思った。
・寺西さんの主張は「脱成長」に近いなと思った。
・サスティナブル・ディベロプメントが、日本では持続可能な「発展」=「成長」的に捉えられているが、本来の趣旨は世代間の必要の充足の持続可能性の維持にある。と言っているのは、ヒントになった。
・「モビリティ」(移動性)から、「アクセンシビリティ」(接近性)へという発想は参考になった。
 
第二テーマ・飯田哲也「テスラ・ショック」
・脱クルマと言いながら、クルマの変革、「テスラ化」を評価して進む道としている。
・「EV化」、「自動運転」「ライドシェア」の三つの変革が進むとして、それが「ロボタクシー」で実現していると評価しているが、それでいいのか疑問だ。
・ドイツ政府の「未来のモビリティーのためのナショナルプラットフォーム」を評価して日本も戦略の検討を進めなければという意見だ。
・「テスラ化」の内容で、SUVや大型ピックアップトラックなどの生産を称えているのは、徒歩・自転車・公共交通優先の「モビリティの変革」と矛盾している。
・トヨタが日本を支えるくらいの産業であるから、今後の経済の行く末は政府は進んで対応を考えなければいけないのに、あまり見えない。
 
第三テーマ・今井博之「路上を子どもたちに返す」
・自分たちが子ども時代は、自由に道路で遊んでいた。クルマが子どもから道路を奪ったのだ。
・税金を注ぎ込んだ、全国に張り巡らされた道路網があって、トヨタは儲けることになっているのだ。
・クルマが社会に与えている影響を、路上で遊ぶ子どもという角度・視点から分からせてくれた。
・子どもだけでなく、地域社会そのものが、分断されることになっている。
・ボンエルフに近い取り組みは、吉祥寺周辺で目にする。クルマへの物理的な規制。
・日本で、住む人の本意のセミプラベートな領域としての町づくりを発想することは盛んではないなと思った。
・幹線道路と生活道路とで、速度制限などを仕分けることなら手を付けられるかな。
・住民の流動性が激しい状況は町づくりできにくくなるなと感じる。都会の町づくりの難しさの原因でもある。
 
2月号のその他のお勧めは
○ 巻  「認諾官僚たちに告ぐ。「ふざけるな」」  金平茂紀
○ 須山 「政権の賃上げ政策への違和感」      片山善博
     「再審制度の改革は何故必要なのか」   鴨志田祐美
   でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会、3月例会のお知らせ
 ●日 時 3月9日(水) 午後7時
 ●zoomでのオンライン開催
  参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
 ●持ち物 雑誌『世界』3月号
 ○共通テーマ
 ・「沖縄・半世紀の群像」       渡辺 豪
 ・「防衛費2%の無理と無駄」     文谷数重
 ・「町工場vs.公安警察」        青木 理
 ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
 ● 連絡先 須山
           suyaman50@gmail.com
 
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