『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

zoomの『世界』を読む会・5月例会は、6名で。

2024-06-01 14:07:13 | 日記
ZOOMの『世界』を読む会・5月例会の報告
 
 5月31日(金)、午後7時半より、zoomの『世界』を読む会・5月例会が、新しい方を迎えて6名で行われました。
 
◆ 今回のテーマは
 ・早尾貴紀「ガザ攻撃はシオニズムに一貫した民族浄化政策である」
 ・近藤絢子「就職氷河期世代の現在とこれから」
 ・奥山俊宏「能登半島地震「人命救助の遅れ」は本当に「仕方なかった」のか?」
 ・星 浩「滅びゆく日本、再生への道 第7回 教育・子育て・災害対応」
 の4本でした。
 
■ 第一テーマ、早尾貴紀「ガザ攻撃はシオニズムに一貫した民族浄化政策である」
 ガザの事態を理解するのに、長いスパンで見ないと本質を見失ってしまう。メディアではそういう報道はない。ことの本質を理解する上で、「植民地主義」、「人種主義(レイシズム)」、「国民国家」という概念が重要になる。など、ネタニヤフがガザへの残虐な攻撃をやめられない事情が分かり、本稿から学ぶことが大きかった。
 問題点として、ハマスを正当化しているが、暴力批判の視点はどうか、2007年以来選挙をしていないハマスとガザ住民との関係はどうなのか、に疑問が残る。
 展望については、語られていないが、まず正しい認識をして伝える努力はすべきだろう。
■ 第二テーマ、近藤絢子「就職氷河期世代の現在とこれから」
 非正規雇用が多いという産業構造が問題なのだが、それは、小泉政権の竹中平蔵による、派遣の拡大から始まったものだ。安倍総理は、いつでも首が切れる、「世界で一番企業が活動しやすい」国を目指すとした。この就職氷河期について、政府側からの説明を聞くことがない。所得の再配分という財政の働きがなくなっている。
■ 第三テーマ、奥山俊宏「能登半島地震「人命救助の遅れ」は本当に「仕方なかった」のか?」
 半年経っても現状はひどい。西村康稔の珠洲市に原発があれば、の発言には驚く。政府、官邸、知事の劣化を感じさせられる事態だ。3.11後に、石破氏が主張した「防災省」があったら、どうだろう。教訓が生かされない人災だ。
■ 第四テーマ、星 浩「滅びゆく日本、再生への道 第7回 教育・子育て・災害対応」
 教育など大切な予算が削減されて、一方で富裕層への増税などがネグレクトされている。筆者は消費税を解決策としているが、実際には法人税減税の穴埋めになってしまっている。アベノミクスの後遺症で、国債の利払いにより債務不履行国家への転落という危機もある。
 など、の議論がされました。
 
■ 5月号のその他のお勧めは
・巻  「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」渡邉 琢
・井内 「プーチン再選と個人支配のゆくえ」    大串 敦
    「反戦・非暴力思想と脱植民地化の失敗」 阿部小涼
・野口 「いまさら「アメリカの民主主義」を? 「変わらないアメリカ」を?」 石神圭子
    「香港からの通信 ガラスのようなチャイナ」 リュウ・イケン」
 でした。
 
◎ ZOOMの『世界』を読む会、6月例会 の予定
 ●日 時 6月28日(金) 午後7時半~9時半
 ※ 月末の金曜が定例です。
 ○共通テーマ
 ・「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」渡邉 琢
  (5月号の前編も併せて)
 ・「「歴史家論争2.0」とドイツの転落」      橋本伸也
 ・「武器を手に取るアーティストを忘却してはならない」藤井 光
 ○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
 ● 連絡先 須山
              suyaman50@gmail.com
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