28日のNHKクローズアップ現代で報道されていました。
広島県 江田島にある、海上自衛隊第1術科学校の倉庫から発見された、神風特攻隊として散った(散らされた)千人の遺書。
なぜ?誰が?
戦後間もなく、近江一郎という民間人が、旧海軍上層部との関係を持ちながら日本全国を、強制力のある名称の一員と名乗り回収に行脚。
当時の、特攻隊員の家族が肩身の狭い立場に置かれたという事実。
敗戦を契機に、国を守って死んだ英霊が疎まれ、家族さえも肩身を狭くさせられた世相。
死以外の方法は与えられなかった特攻という最悪最低の自覚を持って命令した上官の戦後。
悔いるよりも、自己正当化生き残り作戦だったのではないか。
海軍に連なる方の意見は、口汚く非難することはなく、苦衷の果ての作戦だからと保護する雰囲気が漂っていた。
生き残りに長けた遺伝子を持った末裔である我々は、自己が生き残るために許される範囲とは?と自問しながら行動を律しないと、他人の死には寛大という、恐ろしい存在になると再認識させられた、遺書の回収の背景であった。