宇塚善郎先生を師と仰ぎ東北大学第3内科血液で、仕事を始めたのは1977年。
1991年からは、仙台血液疾患センター。
負うた子に支えられと晩年は、恩師に言われながら二人三脚で、診療を継続し、2015年、逝去後は、先生方託された未完の原稿を、今も投稿する価値あるとの思いから、データーを再検討、文章の手直し、文献の追加などをして、本日最後となる共著論文を投了。
実際に、受理され公開までは、紆余曲折、ストレスが待ち構えてはいますが。
ぐずぐずと、投稿するのを先延ばしていた感があったのは、これから先の診療は、いよいよ独りを実感しはじめていたから。
化学療法の創成期から、今は、遺伝子変異を標的としたり、生体の免疫機序を調節する薬剤の時代。
診療を継続し、患者の希望に応えるべく、日進の医療に食らいついてはいるが、研究の第一線からは、スポイルされる年齢立場からは、最先端を歩むことのない傍観者的立場からの知識という、詳細把握をしているのかしていないかの不安がつきまとう。
古希となり、身体能力の反応性の低下を実感する身であればやむをえないが。
投稿し 彼岸と此岸 分かたれし 一人現身 戻り寂しき
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