豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

東大の坂本教授、現役最終講義…北斗市~函館空港~羽田空港~東京都内

2012-03-29 22:18:18 | ファース本部
高気密高断熱など住宅の断熱、気密性能などを研究し、更に住宅省エネ基準の制定などで中心的な役割を担ってきた東京大学大大学院教授の坂本雄三先生が今年度で勇退します。
今日は、教授として行う坂本先生の最終の講義を受講する機会に恵まれました。(写真)

坂本教授が家の気密断熱などの研究を開始した時期は、私がファースの家を構築した頃と符合します。その数々の実績の持つ東大の花形教授であっても1990年当初は、気密断熱を忌み嫌うハウスメーカーや工務店、そして学者がとても多く風当たりも強かったと云います。

元々、日本の家屋は通気を促す解放の文化が根付いていたことが要因なのでしょう。
「夏を善しとすべし」とし、寒さは囲炉裏に家族が集まって薪を燃やす暖かさを身体に受け、背中は綿入れ「どてら」で凌ぐのが日本の伝統的な家屋と生活風情だったのです。
どんなに権威のある大学の先生であっても、風土や伝統文化に背く行動にとられたのか。

まして私ごときが当時はまだ「高気密・高断熱」と言う言葉すら無かった時代に、暖かい家づくりは、断熱材に隙間を作らないこと。更には「湿気まで入れない密閉性を保持すべし」などを主張したのですから、関係各方面から軽蔑されるのは言わば当然でもあったようです。

この省エネの必要性は、文明の進化とともに避けられない事象です。
場合によって伝統文化を逸脱するような技術も在り得ると云う事です。
しかし坂本先生は、この西洋文明もいまや限界点に達しつつあると言い切っています。
今後は自然科学(真理探究)を理論化と近代技術を融合させることで「自然と人の豊かさ」を求めて行くとことなると。

さて、東大のキャンバスは、とび職時代に改修工事で入場して以来、数十年ぶりです。
やはり、東大は、日本の最高学府の雰囲気が漂う独特な大学であることは事実のようです。
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