私がファース工法を研究開発した動機は、自社で施工した家のお引き渡しを行った後に、寒い、暑い、結露、カビ、光熱費が高いなどの苦情の多さに驚愕したからです。
高名な先生方の講座を何度も受講し、施工しても抜本的な解決にはなりませんでした。
地域工務店の安定した生計には、先ず家の温熱環境を構築する事だと痛感したものです。
お金を頂いて家づくりを行い、その責任を負うのは私達工務店経営者なのですから。
公的仕様書を作った高名な建築学者が責任をとってくれる訳ではありません。
家の温熱性能とは、温度ばかりでなく、湿度も大きな課題となります。
気温30℃、湿度80%の時の80%の湿度には50℃も熱が「潜熱」として潜在しています。
ファース工法は、私が湿度管理を念頭に構築したものです。
ハードを有した工務店経営者は、他人に優しく、自分に厳しくならなくてはなりません。
工務店経営者がお施主様の信頼を得るには、真に建主さんが幸せになれたかどうかです。
どんなに人柄が良くても、住んだ後に「寒い」「暑い」「高い」「腐る」などの家を作ってしまったら、信頼関係を永続的に保持する事は無理なのです。
施工した家の性能が伴い、関わる人々に優しや愛情があれば、お施主様が施工工務店の営業マンになってくれるものです。
今日は倉吉市のFAS加盟工務店、ホームズさんユーザー友の会主催のイベントで敬愛する首都大学東京名誉教授の星旦二先生に講演して頂きました。
私も住宅システムの開発動機などの講話(写真)をしましたがホームズさんは、確実にお施主様が営業マンになっておりました。
地域工務店の在るべき姿を遂行しています。
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