五重塔は1本の通し柱が真ん中を貫いております。
その柱から四方に桁を突き出し、四本の隅柱で受けております。
それを、四方の隅柱を下から順序良く内側にずらしながら五段重ねにしたのが五重塔です。
姫路城は2本の大柱が貫いており、その大柱の上に大梁がどっしりと載っています。
その2本の大柱から五重塔と同じで四方に桁を突き出し、段重ねでお城を造っています。
軸組の木造建築物では、世界最古、世界最大での奈良の東大寺大仏殿も見事な建造物です。
今のような機械鋸やクレーンなどない大昔に、大工仕事でだけでよくまあ造ったモノです。
1,000年以上も昔には、建築基準法や労働基準法も無かった時代ですが、決して強制的に権力で無理やりさせられてあのような見事な建造物など出来なかったでしょう。
エジプトのピラミッドは4,000年も前に建造されたと云いますが、これも精密な計算に裏付けされた建造物だそうです。これもムチで打たれて強制されたのではなく、当時の職人技を充分に発揮されるような労働の現場環境だったことを物語っています。
大工さんや石工の方々は、労働者であり、研究者でもあったようです。
もちろん緻密な計算や図面をもとにして作業計画を行ったと思われますが、それも設計者と労働者、管理者のコラボレーションが充分でなければ実現できません。
とにかく、ピラミッドも姫路城も五重塔も現存するのですから、当時の技術は完璧でした。
彼らはノーベル賞を受賞するに値する研究者だったのだと思えてなりません。
写真はFAS加盟工務店、梅野工務店さんの社長のお父様が造った高さ2mの五重塔ですが、総てを本物と同じ仕口や切り込みは綿密で造り、まさに研究者の作品です。
さて、明日は天皇陛下即位の礼で祭日となりますが、土日と祭日に挟まれた就業日でした。
オフィス内の電話やメール対応に追われた一日となりました。
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