読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

警視庁刑事の事件簿

2024年09月25日 08時36分07秒 | ■読む
杢尾堯著、中公新書ラクレ刊本書は実際に起きた事件の概要と捜査の経緯を略記し、その事例に則した捜査の際の原理原則と心構え、そして捜査手法を述べています。警察ものの小説や映画に沢山触れて来ましたが、本書を読むと、それらの内容が、ある程度現実に即した内容であることが分かります。しかし、現場の警官達の熱意と苦闘は小説以上だと感じました。場合によっては命を賭けて職務に対する姿勢が紹介されています。また、逮捕 . . . 本文を読む
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世界史を変えた新素材

2024年09月21日 13時59分40秒 | ■読む
佐藤健太郎著、新潮選書刊「世界を変えた○◎○つの△▲▽」といった類いの書籍を何冊か読みましたが、私の好みには合わないので読まないことが多い。シリーズ物は、編集スタイルや内容がある程度統一されており、その企画が合わないからだと思います。本書はタイトルが似ていますが、新潮選書で読んだ書籍には、読んで良かったと感じたものが多く(打率が良い)、本書をパラパラと見ると良さそうなので手に取りました。結果は正解 . . . 本文を読む
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おはしのおはなし

2024年09月17日 08時47分55秒 | ■読む
「銀座夏野」店主 高橋隆太著、WAVE出版出版お箸に魅入られた著者は、サラリーマン生活を終え箸専門店を営み、「箸道」を突っ走っているようです。本書は、箸の種類や箸にまつわる事を簡潔に紹介し、日常に埋もれてしまって余り気にしない箸への見方を変えてくれます。見た目優先の編集で、非常に洗練されていながら、視認性も良いという、珍しい書籍でした。箸にまつわるエチケットや贈りものにする際の選び方、あるいは自分 . . . 本文を読む
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AH-64アパッチはなぜ最強といわれるのか 驚異的な攻撃力をもつ戦闘ヘリコプターの秘密

2024年09月11日 05時52分22秒 | ■読む
坪田敦史著、サイエンス・アイ新書刊タイトル通りの内容ですが、沢山の画像が掲載され、文章が大変分かりやすい良書でした。---------------------------------------------------------------------------○AH-64 アパッチ  ○AH-64D アパッチ・ロングボウ  ○坪田敦史----------------------------- . . . 本文を読む
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図説 チーズの文化誌

2024年09月07日 05時11分20秒 | ■読む
森枝卓士編、河出書房新社刊チーズのあれこれについて、森枝卓士さん、本間るみ子さん、石井智美さん、吉田全作さん、和仁皓明さんという、職業や経歴がバラバラながらチーズを愛する五人の方々が、代わる代わるにチーズの製法を中心とした様々な事柄を紹介しています。下手をすると統一が取れない結果になり勝ちと思いますが、それぞれが関心を持つ、あるいは特異な分野について述べていて、多面的な理解が出来たように思います。 . . . 本文を読む
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アマゾンの秘密 世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか?

2024年09月03日 13時53分52秒 | ■読む
松本晃一著、ダイヤモンド社刊アメリカのアマゾンが、書籍販売を核とした日本法人を設立し事業を始めるに当たって、現地の日本で採用された初期の職員の一人として2年余の期間を過ごした著者が、当時を振り返って、初体験ばかりで困難な仕事に打ち込んだ経緯の概略を紹介した書籍です。アマゾンの異質な企業文化に対する驚きと発見に満ちたスリリング体験が臨場感豊かに描かれています。 今までにもアマゾン関係の書籍を読んで . . . 本文を読む
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新幹線をつくる 世界が驚愕する手仕事の技術!その製造工程を明かす

2024年08月30日 06時27分34秒 | ■読む
早田森著、メディアファクトリー新書刊新幹線が登場した頃は「夢の新幹線」と呼ばれていました。私が初めて乗車したのは、大学生になって一人旅に出掛けた時でした。感動した記憶はありませんが、忘れられないことがあります。客室のドアを入ってからドアを閉めようとしたのですが、どうしても閉まりません。しばらく悪戦苦闘して、ふと客席を見ると何人かの人が不審そうに私を見ていました。「?」が宙に沢山浮かびました。・・・ . . . 本文を読む
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李登輝伝

2024年08月25日 08時00分36秒 | ■読む
伊藤潔著、文藝春秋刊台湾一周の旅行に参加した時のガイドは、日本統治下で教育を受けた60代後半と思しき男性でした。非常に流ちょうな日本語で、簡にして要を得たガイド振りでした。幾日目かに、国民党政権を悪し様に語り、自分達が国民党政権に如何に酷い扱いを受けたかを話しました。ある程度の知識があったので、その知識を肉声で確認できました。 マスコミ報道で、李登輝さんのことを概略知っていましたが、台湾生まれの . . . 本文を読む
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実務家ケインズ ケインズ経済学形成の背景

2024年08月21日 08時38分01秒 | ■読む
那須正彦著、中公新書刊世に名高いケインズの経済理論が、自身の金融界や政策立案の実務経験を通じて形成されたのではないかという、著者の独自の視点から、ケインズの来し方と理論の形成過程を辿っています。 アダム・スミスが打ち立てが経済学の理論が、実体経済と合致しない点が見られることに注意を向けたケインズが、自身の経験を通して独自の理論を打ち立てたと言うことです。したがって、理論の是非を問うものではなく、 . . . 本文を読む
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レッド・クイーン

2024年08月19日 11時08分03秒 | ■読む
スペインの同名小説を基にしたテレビドラマで、全7話の作品です。特殊な事件を解決するために作られた秘密組織の切り札「レッド・クイーン」に採用された女性は、地球上で最もIQが高い。しかし、あることから大きな痛手を受け職務を放棄してしまう。何とか復帰させようとした組織責任者は、ある刑事を引き抜き、協力させることにした。何とか復帰することになり、早速、残虐な事件の捜査に着手するが・・・ レッド・クイーン . . . 本文を読む
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レクサス トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか

2024年08月17日 05時34分19秒 | ■読む
井元康一郎著、福田俊之監修、プレジデント社刊レクサスブランドがアメリカで登場した際のトヨタの奮闘振りを紹介した書籍を大分前に読みました。故障したら全米の何処へでも直ちに修理に伺います、との約束を守り、ヘリコプターで現場に向かったというエピソードと困難な開発の様子を紹介していたのを記憶しています。五年位前に、知人のレクサスに同乗しました。車名は忘れましたが、然程大きな車体ではないものの、静かで足回り . . . 本文を読む
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ソニーデジカメ戦記 もがいてつかんだ「弱者の戦略」

2024年08月13日 08時06分09秒 | ■読む
語り手:石塚茂樹、聞き手:山中浩之、日経BPマーケティング刊私が20代の頃、ソニーはキラキラと輝いていました。突出した技術と斬新なアイディアを製品にしていた印象がある。また、ビデオのフォーマット普及の闘いに見られるように、我が道を行くスタイルが感じられた。例えば、デジタル・オーディオ・プレーヤーでは、インターフェースを独自のものにして、更に非常に使いづらいソフトをバンドルしたり、外部メモリーを利用 . . . 本文を読む
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装丁物語

2024年08月07日 09時19分00秒 | ■読む
和田誠著、中公文庫刊平野レミさんの旦那さんとして知っていましたが、亡くなった時に話題になり、色々な仕事をしていたことを知りました。また、今まで読んだ本の中で、結構な頻度で、氏が装丁されたものがあったようだということにも気付きました。 それで「装丁物語」というタイトルと著者が和田さんであることから、手に取りました。中身は、氏が手がけた数々の書籍の装丁の意図、工夫、見所などが述べられ、その内の半分以 . . . 本文を読む
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マーベラス

2024年08月05日 08時17分10秒 | ■読む
2022年日本公開のアメリア映画です。殺し屋が、依頼を受けた組織を襲う為に現場に行ったが、組織の人間は全員死んでおり、生き残った少女が皆殺しにした様だ。殺し屋は少女を救うため国外に連れて行き、相棒アンナ・ダットンに育て上げた。ある日、その殺し屋が突然襲われて死んでしまう。敵を討つためにアンナは、調査を始めるが・・・。 立派な俳優を揃え、お金を掛けていていますが、至る所演出のアラが感じられました。 . . . 本文を読む
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枯木ワンダーランド 枯死木がつなぐ虫・菌・動物と森林生態系

2024年08月03日 11時29分18秒 | ■読む
深澤遊著、築地書館刊副題の「枯死木がつなぐ虫・菌・動物と森林生態系」に興味を持ち手に撮りました。そのものズバリのワンダーランドを解説したくだりは非常に興味深く読みました。驚くべき能力や関連性に引き込まれました。その一方で、著者の研究テーマの部分は、かなり退屈でした。また、「~しているようだ。」という推定内容の記述が多いことは、知識の乏しい一般人には相応しくないトピックで、結構な量がある。 とはい . . . 本文を読む
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