読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

風流仏

2009年07月19日 07時30分00秒 | ■聴く
幸田露伴作、東京エーヴィセンター発行:峰惠研朗読 文語体なので、聞き初めは分かり難いのですが、耳が慣れてくると、文章の持つリズム感が心地良く、次第に作品世界に入って行けます。明らかに韻を踏んだ文章で、美しくかつ力強く感じました。「五重塔」での終盤の嵐の描写でも鬼気迫る感がありましたが、本作でも、終盤で、主人公が恋しい女性を一心に彫刻する場面や、葛藤にのたうち回る場面での描写が凄まじい。 さて、本作 . . . 本文を読む
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