パナソニック スーパーレンズ研究会著、中島昌也・長岡良富編、日刊工業新聞社刊
本書の副題は、「歴史を変えたパナソニックの技術者たち」というもので、およそ700年続いたレンズ製法の歴史を、民生品用の量産レンズベースでモールド製法(型の中に素材のガラスレンズを入れて圧縮して変形させて一発で製作する)を完成した苦闘を記録したものです。最初は投射方式の大型テレビ用のプラスティックレンズ、次に、CDのピックアップ用に製造にしました。それは、非球面であるため、確立されていなかった製法に挑戦したのでした。
本書は、開発に関係している製品や技術をも平易に紹介していて、分かり易い。そして何より多くの技術者達の開発秘話が良い。信じられないような試行錯誤の末に量産化に成功しています。今日では様々な分野で非球面レンズが使われており、デジカメでも当たり前のように使用されていますが、パナソニックグループは、こうしたレンズの多くを提供し、収益に貢献しているとのこと。
振り返れば、民生品ははやり廃りと技術革新の競争で、色々なタイプの製品が発表され、あっという間に陳腐化して、やがて他の製品に置き換わって行きます。本書で登場する製品の多くが、今は昔のものが登場します。だから、会社が生き残っていくためには、技術開発が不可欠なのでしょう。そうした技術革新の記録として、本書の価値は大きいと思います。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/非球面レンズ
http://www.sumita-opt.co.jp/ja/products/molding/about-aspheric-lens.html
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評価は5です。
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本書の副題は、「歴史を変えたパナソニックの技術者たち」というもので、およそ700年続いたレンズ製法の歴史を、民生品用の量産レンズベースでモールド製法(型の中に素材のガラスレンズを入れて圧縮して変形させて一発で製作する)を完成した苦闘を記録したものです。最初は投射方式の大型テレビ用のプラスティックレンズ、次に、CDのピックアップ用に製造にしました。それは、非球面であるため、確立されていなかった製法に挑戦したのでした。
本書は、開発に関係している製品や技術をも平易に紹介していて、分かり易い。そして何より多くの技術者達の開発秘話が良い。信じられないような試行錯誤の末に量産化に成功しています。今日では様々な分野で非球面レンズが使われており、デジカメでも当たり前のように使用されていますが、パナソニックグループは、こうしたレンズの多くを提供し、収益に貢献しているとのこと。
振り返れば、民生品ははやり廃りと技術革新の競争で、色々なタイプの製品が発表され、あっという間に陳腐化して、やがて他の製品に置き換わって行きます。本書で登場する製品の多くが、今は昔のものが登場します。だから、会社が生き残っていくためには、技術開発が不可欠なのでしょう。そうした技術革新の記録として、本書の価値は大きいと思います。
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