じじばばのるつぼ

群ようこ著、小説新潮連載
小説新潮2018年9月号まで連載された作品です。著者の身近で不埒な言動を繰り広げる高齢者をレポートするエッセイ＆ルポルタージュです。男性をジジ、女性をババと呼び、不可解で不快な生態を鋭くえぐり出し罵っています。出演するのはジジが２割強で残りがババ。いずれも強烈です。想像できるけど（幸い見たことのない）ジジとババが２割、見掛けたことがあるのが６割、結構普通にあるのが２割くらいでしょうか。（私の方が大分少しマイルドですが）読んでいて自分に近いと思ったのが１件。反省(o_ _)o
著者は私と同じ年齢なので時代感覚は一緒のはずですが、群さんの怒り心頭な描写にも驚きました。とてつもなくバッチー（「汚い」という意味）という嫌悪感がにじみ出ています。気を付けようと思います。
高齢者の一部が、不届きな言動を取るのは、見栄や外聞を気にしなくなり、自分の欲望に忠実に行動する傾向が強まる為かと思います。加えて、男性の一部は、在職中の立身出世の栄光をリセットできず勘違いしたまま、仕事社会の理屈を渡世に反映してしまっているのかもしれません。
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ＵＲＬ => https://ja.wikipedia.org/wiki/群ようこ
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評価は４です。

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