片瀬京子、蓬田宏樹著、日経BP刊
アメリカにあるリニアテクノロジーという会社が本書の主役です。今日のデジタル社会は、めまぐるしい技術革新により、魅力的なデジタル製品が次々を現れて、あっという間に陳腐化してしまいます。携帯電話など、つい最近まで、毎年変えていましたが、スマートフォンが主役になってからは、各社の囲い込みや端末の料金体系の変更で、2年縛りが強くなったので、おいそれと買い換えは出来ませんが、製品開発のスピードが加速している状態は変わりません。だから私は、今はデジタル万能であると信じ込んでいました。ところが、本書の主役の会社は、アナログICに特化し、しかも、競争が激しく利の薄い民生品への部品供給を遠ざけて、産業用途であって、自社の高品質で競争力を発揮できる分野に注力しています。その結果、順調に販売額と利益を増加させています。そして、転職が当たり前のアメリカにあって、優秀な技術者を含む社員が、一部の例外を除いて定年退職までやめないとのこと。今日では、奇跡とも思えるこのような実情をもたらした会社の誕生から現在までの足跡、そして、会社の現状をリポートしています。
文体が中性的で非常に分かり易い。そして、アナログICの不可欠であること、新しいエネルギー・ハーベスティング技術の解説など、最新の業界の実情が分かり易く解説されています。良書です。
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URL => http://www.linear-tech.co.jp/
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評価は4です。
アメリカにあるリニアテクノロジーという会社が本書の主役です。今日のデジタル社会は、めまぐるしい技術革新により、魅力的なデジタル製品が次々を現れて、あっという間に陳腐化してしまいます。携帯電話など、つい最近まで、毎年変えていましたが、スマートフォンが主役になってからは、各社の囲い込みや端末の料金体系の変更で、2年縛りが強くなったので、おいそれと買い換えは出来ませんが、製品開発のスピードが加速している状態は変わりません。だから私は、今はデジタル万能であると信じ込んでいました。ところが、本書の主役の会社は、アナログICに特化し、しかも、競争が激しく利の薄い民生品への部品供給を遠ざけて、産業用途であって、自社の高品質で競争力を発揮できる分野に注力しています。その結果、順調に販売額と利益を増加させています。そして、転職が当たり前のアメリカにあって、優秀な技術者を含む社員が、一部の例外を除いて定年退職までやめないとのこと。今日では、奇跡とも思えるこのような実情をもたらした会社の誕生から現在までの足跡、そして、会社の現状をリポートしています。
文体が中性的で非常に分かり易い。そして、アナログICの不可欠であること、新しいエネルギー・ハーベスティング技術の解説など、最新の業界の実情が分かり易く解説されています。良書です。
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