1984年の日本映画です。稲垣真美さんの著作「空海」を読んでいたので、空海の足跡を大まかに記憶していました。そこで、空海ほどの人物をどの様に描き、どの様に演じるのかに関心を持って見ました。
空海を演じたのは北大路欣也さん。北大路さんは、1943年生まれなので、公開当時41歳です。また、非常に重要で難しいと思われる最澄を加藤剛さんが演じています。加藤さんは1938年生まれなので46歳でした。ほかにも . . . 本文を読む
ヴァンサン・ミシュロ著、「知の発見」双書144刊
アメリカ大統領は、国力のせいもあって他の国の元首とは全く違った印象を受けます。特にスーパーチューズデイと呼び成す選挙など、日本と比べ誠に派手な選挙戦はアメリカ合衆国が他国と異なる文化と統治システムであると感じます。
それが善きことなのか悪しきことなのか分かりませんが、本書は、非常に分かり難い(日本と異なる)選挙の仕組みや、その根本原理を理解するに打 . . . 本文を読む
2012年製作のフランス映画です。前作に引き続き、あり得ないほどのプロフェッショナルである主人公をリーアム・ニーソンが演じています。ボーンシリーズに通じる徹底的に計算されたストーリーで、まぁあざといと言えばその通りですが、度が過ぎると納得してしまう不思議さ、って何でしょうか。分かれた妻役のファムケ・ヤンセンや、敵役のラデ・シェルベッジアが良かった。そして音楽がまた秀逸です。これだけ作り込まれている . . . 本文を読む
マイケル・サンデル著、早川書房刊
日曜日の夕刻、酒を飲みながらたまたまNHK教育テレビを見たら、「ハーバード白熱教室」の初回目でありました。ハーバード大学の人気講義をテレビで収録したものを放映していました。見た途端に引き込まれてしまい、以後は出来るだけ視聴しました。多くの学生に事例を挙げながら、ジレンマの際にどちらを選択するかと問い、選択して理由を学生に発言させます。それらの発言が当を得ているかい . . . 本文を読む
2001年のイギリス映画です。そろそろ没落期に入っているイギリス貴族階級と、その使用人達の日常や実態を見事に描き出しています。鼻持ちならない貴族達をハリー・ポッター・シリーズでマクゴナガル先生を演じたマギー・スミスや同じくハリー・ポッター・シリーズの二代目ダンブルドア役を演じたマイケル・ガンボン、イングリッシュ・ペイシェントで印象的なヒロインを演じたクリスティン・スコット・トーマスなどが演じていま . . . 本文を読む
柚木さとみ著、エンターブレイン刊
最近の日本女性が出版する書籍と同じ雰囲気ですが、著者は、自分でリフォームに挑戦し、結構な難度でありながら、非常に合理的な改造を施しています。私の父は器用であることと専門家に頼む経済的ゆとりが無かったので日曜大工に励んでおり、私は使い走りをこなしました。それで、大概のことは見ていて遣り方を知っています。だから、いまでもどうしても遣らなければならない場合には、結構こな . . . 本文を読む
小美玉市のミノーレ 風のホール(小ホール)で開催されたジャズコンサートです。1,000円のチケットでコーヒーなどの飲み物付き。小ホールは、椅子が可動式で、壁からせり出して、使用しない時は壁に収容されるタイプのようです。会場には、幾つかの丸テーブル(恐らく20?)が置かれ、1テーブルに6人掛けでした。だから満席で120人程度。実際には100人程の入場者数であったかと思います。写真Aは、客席から舞台を . . . 本文を読む
2011年制作のフランスとアメリカの合作映画です。脚本はリュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンで、見せます。あり得ないほどの完璧さの暗殺者ですが、違和感なく見られます。それは、物語の必然性を損なわない程度に背景を構築し、主人公の執念を納得させるようにしているからだと思います。かなり練り上げた脚本であると感じました。リュック・ベンソンは面白い。
出演陣もよかった。主演のゾーイ・サルダナは無論 . . . 本文を読む
桑嶋幹、久保敬次著、ソフトバンククリエイティブ刊
私達の身の回りに溢れているプラスチックですが、目立って増えたのは、昭和40年代の高度経済成長期であったと思います。当時十代だった私が豊かさを実感したのは、甘いもの(取り分けチョコレート)が小遣いで食べられるようになったことと、色々なものがプラスチックで安価に売られるようになり、自分専用の櫛などを持てたことでした。
それが、今日では、一見金属に見える . . . 本文を読む
1998年公開のアメリカ映画です。通信や電話での会話の盗聴、更にはスパイ衛星を使って、テロ対策を可能にする法案の成立を巡って、ある殺人が発生しますが、その現場をたまたま撮影したビデオを巡るトラブルに主人公の弁護士が巻き込まれてしまします。
主演の弁護士をウィル・スミスが、いきさつから共に行動する事になる通称”ブリル”という男をジーン・ハックマンが、敵役をジョン・ヴォイトが演じています。それぞれに良 . . . 本文を読む
倉益幸弘著、実業之日本社刊
本書は、著者が代表取締役を務める(株)インパクト・コンサルティング社が経営刷新のための手法としてコンサルティングの際に用いるインパクト・メソッドについて述べています。
具体的には、余裕が失われた組織で発生している課題を挙げ、その理由を述べると共に、インパクト・メソッドでどのように改善するのかの概要を述べています。
従来の組織にありがちなボトムアップ型の意志決定方法では、 . . . 本文を読む
1959年(昭和32年)製作の日本映画です。私が3歳の頃です。主演は市川雷蔵さんと勝新太郎さん。勝さんは、後の座頭市シリーズ以来、映画やテレビでよく見掛けましたが、市川雷蔵さんは何度か見ただけで、しかとした記憶はありませんが、余り美男子ではないのに女性にもてる役柄を演じていることは幼いながらに気付いていました。
粗筋は、険の達人である主人公二人が、勝さん演じる安兵衛が高田馬場の決闘で出会い、その際 . . . 本文を読む
中島徳至著、日経BP社刊
著者は民間会社の営業として頭角を現しながら、処遇や社風に合わずに退社し、自ら様々な企画営業で世に出ました。しかし、何の後ろ盾も持たず、身一つで渡世をすることの厳しさに直面し、様々な学びを重ね、やがて自動車のアフターパーツの製造販売でやっと地歩を確保します。次第に守備範囲を拡大し業容を広げて行きますが、やがて社員の反対を押し切って電気自動車の開発に乗り出します。
その間、未 . . . 本文を読む
2012年公開の日本映画です。原作は同名のアニメだそうです。原作を読んでいませんが、リアルな感じといかにもアニメっぽいところが混在し、不思議な雰囲気の映画に仕上がっています。本作に出演している俳優が魅力的です。丑嶋演じる主演の山田孝之さんが良い。何とか這い上がろうとして軽薄に生きる小川純役の林遣都さんが熱演でした。ヒロインの母親役の黒沢あすかさんがリアルで良い。その他、落ちた人、刹那的に漂っている . . . 本文を読む
田中希美男著、アスキー新書刊
本書は、デジタル一眼カメラを購入し、ある程度(私の場合1年位)使って、撮影のために必要なセッティング、露出、シャッター速度などをある程度理解した人が、どうも希望通りの写真が撮れない場合に読むと良いと思います。私程度のレベルだと、カメラの機能の一部しか使っていない一方で、優先すべき原則が全く分かりません。本書は、そうした初心者に適したカメラの設定の仕方、撮影の際に留意す . . . 本文を読む