後世は猶
今生だにも
願はざる
わがふところに
さくら来てちる
山川登美子
彼女は結核で若くしてなくなったと聞きました。
短い生涯を絶望のうちに終えた彼女の人生が垣間見えるような詩ですね。
読む人への救いはそんな彼女の懐にも桜の花びらが忍び寄ってくることもあったということでしょうか。
西行の桜の詩にも似たようなものがあったと思いました。
後で調べて追加しておきます。
上の両者が人生というものへの絶望、達観を根底にしているのに対して、下の歌はあまりにも卑属とおとりになりますでしょうか?
Why does the sun go on shining?
Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's the end of the world
'Cause you don't love me anymore?
なぜまだ太陽は輝き続けるの?
なぜまだ波は打ち寄せ続けるの?
これが世界の終わりだってことを知らないのね
あなたがもう愛してくれないから 世界の終わりだってことを
でも人生の一瞬における激情というのもまた、ある意味で素晴らしいもの、その人への恵みだと思うのです。