夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

後世は猶         山川登美子

2008年03月29日 22時19分15秒 |  気になる詩、言葉


後世は猶
今生だにも
願はざる
わがふところに
さくら来てちる
   山川登美子

彼女は結核で若くしてなくなったと聞きました。
短い生涯を絶望のうちに終えた彼女の人生が垣間見えるような詩ですね。
読む人への救いはそんな彼女の懐にも桜の花びらが忍び寄ってくることもあったということでしょうか。


西行の桜の詩にも似たようなものがあったと思いました。
後で調べて追加しておきます。


上の両者が人生というものへの絶望、達観を根底にしているのに対して、下の歌はあまりにも卑属とおとりになりますでしょうか?

Why does the sun go on shining?
Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's the end of the world
'Cause you don't love me anymore?

なぜまだ太陽は輝き続けるの?
なぜまだ波は打ち寄せ続けるの?
これが世界の終わりだってことを知らないのね
あなたがもう愛してくれないから 世界の終わりだってことを

でも人生の一瞬における激情というのもまた、ある意味で素晴らしいもの、その人への恵みだと思うのです。

桜、菜の花、そして雉(なぜ?) 

2008年03月29日 17時42分21秒 |  岬な日々


買い物に出かけました。
菜の花や水仙、梅、桜が綺麗に咲いていますので、あの店の途中でここ、この店の途中でそこと小さな迂回を繰り返しながらの買い物になりました。
窓は全開でのんびりと車を走らせました。
暖かくてほんとうにいい気持ち。

まずは桜。
先日ご紹介しました、道へのアプローチの中にある枝垂桜。
今見事に咲いています。



枝垂れっぽくない?



ええい、なら大サービス。
でもごちゃごちゃになりすぎましたでしょうか?



ということで家を出まして、一路国吉まで。
ここの菜の花を紹介しましょう。
いすみ鉄道の菜の花のイベントは2月なのですけど、むしろ今のほうが盛りのような気がします。



こちらも大サービス。
今日は、気前がいいですね。



桜とのコラボレーションはいかがでしょうか。



この傍には梅と桃が満開でした。
探せば、桜、梅、桃、椿、カイドウ、そして菜の花と、水仙、総天然色大パノラマ写真なんてのができるかもしれません。



ところで、雉、、、、
なぜって聞かれても困ります。
だって、その田んぼにいたんです。




ねぇ、岬ってほんとうに素晴らしい町でしょう?