夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

リスト 超絶技巧練習曲集  シフラ

2010年08月16日 16時21分36秒 | 芸術・文化


おいちゃんは今週は運転免許の更新に行かなければなりません。
ほんとうは今日、予定を入れていたようですけど、おいちゃんは暑さでのびています。
車に乗ればエアコンが効いて涼しいのに、葉っぱの上で暑そう。
「おいちゃん、行かなくっていいの」って聞きましたら、
「今日は届け物が着く日だから、やめる」なんだそうです。
葉っぱの外には行きたくないみたいですね。


朝、その一つがつきました。
それがこのタイトルのリストの超絶技巧練習曲ってCD。シフラって言う人が演奏しているのだそうです。

おいちゃんはソファーに横になったまま、朝から延々と聞いています。
「ふん、ふん」なんて、何が分かったんでしょうね。

巨匠って言われる人、戦前、戦後すぐ位の人の演奏って、素晴らしいと思っても、実際はとっつきにくいのだそうです。当時と音楽に対する考えがずいぶんと変わっているから、その辺を理解しないと、とても聞けたもんじゃないものが多いのだそうです。
でも、おいちゃんの好きなルービンシュテイン、そしてそれほどでもないけど時として凄いって思うホロビッツ。あの人たちはもろにその年代の人だけど、あの人たちの演奏は、チビ太にはそんなに今と変わっていないと思うのだけど、、、

シフラはそれよりも少し若い人。リヒテルよりも少し後の人ですね。
でも、最初にこのCDを聞いたときに、おいちゃんは 「あれっ」って顔を何度もしていた。
おいちゃんは、シフラのリストは何度も聞いたことがあるはず。でも昔のことだから、忘れちゃったんだね。
それとも昔はおいちゃんも、こんな風な演奏をする人たちになれていたのかな。今の若い人たちの演奏とはかなり違う。昔風の「巨匠的」な演奏が随所に現れてくる。メロディが先走って、伴奏が待って待ってって追いついていたり、、、 何でここでテンポが変わる? ポーズが入るなんてところがあったり。
もちろん音はよくない。これは1958年から59年にかけての録音をリカットしたものだから、レンジも狭いし。
それにこのピアノ。何を使っているんでしょうね。それとも録音のせい? 低音が妙に響くかとおもうと、高音域が痩せている。

でも、何度も何度も聞いていると、不思議とそんなことは気にならなくなってしまうのだそうです。おいちゃんはシフラ節に洗脳されちゃったみたい。

いくら岬が山の中の一軒家だといっても、おいちゃんみたいに大きな音でがんがんとかけていると、チビ太のところまで音が聞こえてくる。朝から聞かされるチビ太の身にもなってよ。

おいちゃんに言わせると、初めて聞くのだったら、今の若い人の演奏の方が、技巧的にも、録音的にも素晴らしいからそっちを勧めるのが本当だろうな、なんだそうです。
そういえば、おいちゃんがこれを買おうと思ったのは「のだめカンタービレ」でこのなかのマゼッパがでてきたんですよね。チビ太も聞かされたけど、あの演奏の方が確かに分かりやすい。
でもおいちゃんとしては、こちらの演奏がなんだか知らないけど、「味があって」よさそう。
おまけにもう一枚、ホロヴィッツのも注文しちゃってるみたい。

そして、今はシフラのハンガリー狂詩曲とラフマニノフのコンチェルトを買おうかどうしようかって迷っている。これはおいちゃんがずっと昔に夢中になっていた演奏なんだって。
いまさらね~ 今なら若い人のを買ったほうがいいんじゃないかな、、、なんてのが迷いの原因ね。




夕方には、オリンパスペンのファインダーが届いた。
ファインダーをなくしてから、おいちゃんは白けてしまって、ペンには触っていなかったのだけど、これでペンを使えるね。
チビ太の散歩にも持って出れるのだから、はやく散歩に行こうよ。




写真は何の関係もなく、蓮池の亀さん。
でも、もっそりはおいちゃんそっくりでしょう?



リスト:超絶技巧練習曲集
シフラ(ジョルジ)
EMIミュージック・ジャパン