夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

チビ太の日記 「いすみ市三軒屋海岸」

2010年08月20日 21時08分10秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ


今回の岬。
おいちゃんはチビ太をずいぶんと外に連れて行ってくれます。
日が翳ってからの散歩にも2回。
でも、これはおいちゃんがすぐへばってしまう。
なんせ帰り道の坂は半端じゃなく急なんです。チビ太は気にしないけど、おいちゃんはそれで息が上がってしまう。
チビ太はおいちゃんにステップを短くって言うのですけど、おいちゃんには分からないし。
おまけに日が沈みかけて出かけると、あっという間に回りは真っ暗になってしまいます。
下の道は田んぼのあぜ道みたいのもので、蛇が多いのですね。
おいちゃんは蛇が凄く怖い、、、、

2回目の時には、道の真ん中にやっぱり、お約束のように蛇がいました。
チビ太は見たことがなかったので、なんだろうって鼻を近づけようとしたら、おいちゃんは真っ青になって、紐を引っ張って逆戻りしてしまいました。
「ちがうよ、チビ太。おいちゃんは可愛いU20と、お金が怖いんだって、、、、」って、後ろでおいちゃんがぶつぶつ言っておりますが、それは無視しましょうね。
そんな耳たこの落語もじりなんか誰も聞きたくないしょ。

次の日には、おいちゃんは昼間に自転車で、近くの駅まで一周ときましたね。
これにはチビ太、ほんとうに死ぬかと思うくらいに疲れた。
おいちゃんは適宜、休みをとってくれたんですけど、やっぱり、自転車は早い。
でも、おいちゃんもまた、凄く怖かったみたいです。
チビ太のリードを引っ張るこつがよくつかめない。
あぜ道で誰もいないとリードを放してくれたりするのですけど、けっこう早く走っているおいちゃんの自転車の前を横切ったりするので、おいちゃんは2度ほど、急ブレーキをかけて、自転車を倒してしまいました。

昨日の昼は、三軒屋の海岸へ、車で行き。そこで走らせてもらいました。
三軒屋の海岸ってこんな感じ。トップの写真を見てくださいね。
ここは、海亀の産卵の北限の地。
昨日もこんな看板を見ました。
看板のところに海亀さんが卵を産んでいるんです。



おいちゃんは、チビ太がこのロープの中に入らないように、凄く気にしていましたけど、チビ太にはそれが分かっているから大丈夫でした。
でも、たぶん次回からは、ここへ来てもリードを放してもらえないでしょうね。
海亀さんのためだから、仕方がないですね。

海は、少し霧がでていて、涼しかったけど、波もちょっとばかし高かった。



波が、ガガガって襲ってきます。
チビ太は飲み込まれそう。
こんな波にさらわれたら、チビ太はアメリカまで行っちゃうのでしょうか?
チビ太よりも何倍も高い波。



でも、おいちゃんは、カメラが波しぶきを浴びるのが気になって、チビ太の方には注意をしてくれませんでした。
カメラと私とどっちが大切なの、、、、、
なんて、チビ太は男だから、そんなセリフは言いませんけど。
(言えば、おいちゃんのことだから「とうぜんカメラだよ」って返事が返ってきそうだし、、、、)
やっぱり、チビ太は波打ち際は怖い。





昨日の夕方と、今日のお昼はプリムローズへ。
これもあぜ道を選び、リードを放して走らせてくれました。
このくらいの距離なら、結構早く走っても大丈夫なんですけどね。



おいちゃんがチビ太を走らせているのは、今度の火曜日に晴れてチビ太がおいちゃんの家族になるからです。
23日まではまだ、「取得物」なんですね。その保管期間が23日で切れるのです。
奇しくもその日がおいちゃんの誕生日、、、、、何回目かは聞いても教えてくれませんでした。そんな恥ずかしがる歳はとっくに卒業しているのにね~
で、23日か、24日にはまた、獣医さんのところにいって、フィラリアと狂犬病の注射をすることになっていますので、それまでにチビ太をシェープアップしておきたいみたいです。
まあ、チビ太としても特に文句はないのですけど、、、

最近、おいちゃんはチビ太の写真を撮ってくれませんね。
ちゃんと、シェープアップできたら、おいちゃんに写真を撮ってもらってここに公開しますね。
でも、後悔するかな~~  (公開と後悔、、、うまいっしょ。座布団三枚ね)
チビ太のポートレートがアップされれば、お祭りになっちゃうでしょうからね。
あまりにもたくさんの「結婚したい」とか、「家の娘をもらってくれ」とかってコメントがつきすぎると困っちゃうしね。
でも、ここで一つ疑問が沸いてきました。
人間は、手鍋。猫は鰹節。なら犬は何を手土産に持ってくるんでしょう。
おいちゃんなら、金塊か、U20を持ってきてもらわねばて言うに決まっているけど。




ところで今日の夜は、おいちゃんは自転車で江戸勘へお寿司を食べに行きました。
チビ太はロープにつながれてお留守番。
おいちゃんの姿が消えたら、おいちゃんのところに来て初めて、くんくんって寂しくって、泣き声がでました。
おいちゃんが車でどこかに行くときにはそんなことはなかったんですけど。
自分でもどうしてこんなに悲しくなるのか分かりません。
非情なおいちゃんは、その声が聞こえていたのに、知らん顔をして去っていってしまいました、、、、、
帰って来ても、しらん振りしてやろう。

梨  なつしずくと秋麗  岬の贅沢な一日のはじまり

2010年08月20日 10時40分24秒 |  岬な日々

いすみ市は梨の産地。岬梨ってブランドがあるんです。
昨日このあたりの梨農家にお邪魔して、梨を買ってまいりました。

お目当ては秋麗。数年前から、この農家で秀麗を売っている事を知っておりましたので、試食してみたかったのですけど、毎年タイミングがずれてしまってまだ食べたことがありませんでした。
知人にはこの梨の評判を伝えましたが、私から聞いた知人達はすでに試食済み。
「美味しかった」って聞くたびに、言いだしっぺの私がまだ食べたことがないのはどうしたんだろうって、残念に思っておりました。


前回、幸水を買うために、この農家を訪れたときに、今年は秋麗はお盆過ぎくらいだろうと聞いておりましたので、昨日行ったわけです。

「秋麗ありますか」って聞くと、おばちゃん、だいぶ間を持たせて
「ありますよ」って答え。この間はなんだろうって思いましたが、でもその理由が分かりました。
私が買ったのが、今年の初採りだったんです。
おばちゃん、売り物になるくらいに完熟しているかなって考えたんですね。
以前幸水を買った時にも、今年は生育が遅れているって聞いていましがた、だいぶ遅いみたいですね。
「ちょっと待ってね」っておばちゃん梨畑に入っていきました。
そして採れ採れの秋麗を持って、戻ってきました。


やっと、入手いたしました。
そして、おばちゃんが、これも試食してみてよってくれたのが「なつしずく」これは、まだ試食したことがありません。
幸水と同じころに出るみたいで、ですから、もう終わりの時期ですね。



トップの写真も、これもそうですけど、一番右端が「なつしずく」です。


この農家はいろんな種類を少しづつ植えているようで、梨の産地の岬でも、他にはないような梨が手に入ります。

おばちゃんのお勧めは「王秋」 一番最後に出てくる梨で、「11月ごろかな~」って言われているのですけど、これもまだ試食していない。

岬、いすみ市一帯は果物がたくさん取れます。苺に始まり、柿や、栗、葡萄や、りんごまで。梨も8月に始まって11月まで、本音を言うと、11月ごろには梨はもういいよって感じになっている。贅沢な町です。


はやる気持ちを抑えて、梨はすぐに新聞紙に包んで冷蔵庫へ。
今朝の朝食のデザートでした。 
(贅沢なものを食べられるのだから、それ相応の手間をかけてあげましょう。梨だって、お肌が乾燥するのは嫌なんですからね)

秋麗のお味は、、、

幸水に似た甘さだけど甘み自体はけっこうあって、その甘さもくどくなく、もう少し上品かな。
幸水と20世紀との間くらいの歯ごたえ。
と、言っても、東京あたりで食べる幸水はかなり柔らかいし、甘さも変に甘すぎ。こちらの木から口への幸水は、もう少し歯ごたえがあって、甘さも上品。
流通がどんなによくなっても、やはり木から口の味には及びません。

ところで、外見ですけど、つるつるとした林檎のような肌をしています。
これだけちょっと見せられれば、りんごかと思うかも。
右のなつしずくは梨特有のぶつぶつがありますよね。

採れ採れの梨。おばちゃんは完熟したものを一つ入れてくれましたけど、それよりちょっとだけ前の方が私は好きですね。
やはり、果物は、新鮮さが命ですね。
(おっと、ここで、「果物も」って書こうとしていました。危ない、危ない。君子危うきに近寄らずですよね、、、、)

長野の知人のお宅で、もぎとったばかりの林檎を食べさせていただいて、林檎ってこんに美味しいものだったのかって、九州の生まれ育ちの私としては初めて知りました。そのお宅の庭の隅にある紅玉でジャムを作って食べたこと、その美味しさは未だに忘れられません。


和菓子が大好きです。
和菓子も季節感を大切にします。
色、形、食感、、、、その季節に合わせたものが出てきます。
美味しいものに、ちょうどいいタイミングでであったときは、とても幸せに思えます。
でも、これも人工のもの、技術の賜物ですね。

それよりも、その季節を肌で味わいながら、その自然の、季節の恵みを口にできる。
ほんらい、なんてことはない生活なのでしょうけど、それが人工のものに囲まれて生きてきた私にはほんとうの贅沢に思えます。
(もっとも、今、栽培され、売られているものって、ほとんどが人工的に作られた品種、それにたくさんの手間をかけて出来上がっているのですから、完全に自然なものって言うわけではないのですけど、その辺は、まあまあお平らに)


ふん、田舎には文化がない?
魚だって、野菜だって、今朝取れたものを口にできる。
都会にどんなに文化や技術があっても、その贅沢にはかなわないでしょう。