旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

続台湾日記 屏東線

2007-03-03 22:30:44 | 台湾日記

台鐡 屏東線 屏東車站 (台灣省屏東縣屏東市)

民國95年11月26日星期日(日曜日)。目が覚めて時計を見ると5時50分である。目覚ましを掛けていたのに寝過ごした。携行している時計のアラーム音が小さいのと、昨夜は早く寝なければいけなかったのに、遅くまでテレビを見ていたせいだ。これから乗る列車は6時08分。まだ間に合う。急いで身支度を整え、荷物をまとめ、かつ忘れ物に気をつけて、6時前にはホテルの部屋を出てチェックアウトした。フロントの女性は昨夜、駅の観光案内所にいた女性と似ている。ひょっとして母親だろうか。おかんが働いているから、このホテルを紹介したのかと思ったが、予約の手配までしてくれなかったから、単に似ている気がするだけかも知れない。あまり気乗りのしない宿ではあったが、駅前の立地に救われた。他のホテルで寝過ごしていたら、列車に間に合わないところだった。


飛馬大飯店 (台灣省屏東縣屏東市)

駅舎に入って自動券売機で切符を買う。自宅から台鐡のWebsiteで調べた時刻表によると、これから乗るのは區間車171次だが、発車案内の電光表示には復興號となっている。券売機にも區間車のボタンはなく、復興とある。台鐡では11月1日に車種(種別)の変更があったばかりなので表示の変更が間に合わないのだろう。値段は調べたとおりなので、復興號の枋寮までの切符(60元)を買う。その先の枋山まで行くのだが、171次は枋寮行なので、枋寮で改めて枋山までの切符を買う必要がある。日本と違い、通しで乗車券を発売しないのである。


剪票口(改札口) (屏東)

切符に鋏を入れてもらい月台に出る。早朝だが列車を待つ人は多い。やがて高雄方からディーゼル機関車を先頭に列車が入線して来た。切符には無座とあるが、座席指定はなさそうだから適当な席に座る。夜行列車から乗り換えたのか、眠りこけた客もいる。車内は実に空いており、窓側の席で寛いで車窓が楽しめる。

屏東線の高雄-屏東間は縦貫線と併せて西部幹線を構成しており、複線電化の大幹線だが、屏東以南は単線非電化のローカル線となる。朝の田園風景の中を列車は走る。線路沿いの道を散歩する人の姿が見える。風景は申し分なく、台湾に来てよかったなと思う。単線なので途中駅で高雄行と交換する。自強號や莒光號では味わえない各駅停車の旅を充分堪能し、枋寮に7時17分到着した。 (つづく)


車票(切符)は無座(立席)
いずれも民國95年11月26日撮影