小灣海灘遊憩區 (台灣省屏東縣恆春鎮)
ガイドブックの地図を頼りに歩く。省道26号線を行くだけなので、道に迷うことはなさそうである。小灣海灘遊憩區なる所へ至る。きれいな砂浜である。海に遊ぶ人のいる傍ら、何故、自分は大荷物を担いで歩いているのか。まだ暫く歩いていたが、鵝鑾鼻8kmの表示を見て諦めてしまった。手ぶらで8kmだって辛い。幸い道路を頻繁にバスが走っている。鵝鑾鼻行もいるだろう。歐克山莊というバス停で待つ事にした。
海に入る人もおり、11月とは思えない!
いずれも民國95年11月26日撮影
バス停には時刻表が書いていない。いつまで待てばよいのか分からない。やっとバスが来たと思ったら、この場所のすぐ手前に駐車場(回転所)があって、そこへ入って行く。一向に鵝鑾鼻行は現れない。折り返すバスの運転士が「Next Bus!」と言ってくれたが、次のバスは来ない。40分くらい待っても動けない。レンタサイクルの人も走っている。あれなら運転免許証は要らない。中南客運のバスの車体には「墾丁達人」とあるが、自分は「墾丁非達人」だな。
イライラしていたら、黄色いタクシーが近づいてきた。後部座席に客を乗せている。運転手は私が鵝鑾鼻に行きたい事を聞くと、すぐ戻ってくるから待ってろと言う。そして墾丁へ走り去った。客を降ろして、またここへ来るのだろう。はたして黄色いタクシーはやって来た。運転手は行き先を再度確認する。運賃はいくらかと聞くと200元と答える。相場が判らないので高いのか安いのかは不明。日本円に換算するともちろん安いが、公共交通機関の運賃よりはるかに割高である。この状況では言い値で乗るしかない。
タクシーは猛スピードで走り出した。前に遅い車がいると警笛を鳴らして蹴散らす。こんな荒い運転のタクシーは初めてである。途中に船帆石というのがあり、景色もよさそうだが、運転手に写真を撮るからちょっと停めてくれ、と言える感じではない。鵝鑾鼻公園の入口にはすぐに着いた。やはり歩く距離ではなかった。タクシーは自分を降ろすと猛スピードで走り去った。 (つづく)