道の駅サーモンパーク千歳にて (北海道千歳市花園)
支笏湖の駐車場にいる時にカーナビの目的地の設定方法が解った。大体、返却前になって解る。ついでにラジオのアンテナも取り付けたので感度は良好である。野球を聞きながら千歳市街への道道を走る。札幌ドームでの北海道日本ハムファイターズの試合である。さて、思ったより線形のよい下り坂を走っていると、ついつい速度が出てしまう。控えめにしていると後続車に追いつかれてしまう。路肩に止まって先に行かせる。免許証が金色→青色となったのが北海道ドライブだったので慎重になる。次の更新では青色→金色と戻したい。道道は千歳川に沿って下っている。川の水量が多く、釣り人の姿も見えた。平野部まできて市街地となった。レンタカーは今朝出発した札幌ではなく空港近くの店舗に返却する。しかし伝えてある返却時間まで1時間半以上もある。とりあえず千歳市内にある道の駅に行ってみる。
インディアン水車 (北海道千歳市花園)
市街地に広大な駐車場を確保した道の駅がある事に感心する。しかし数ある店舗はすでに営業時間が終了したようだ。お手洗を借りるだけなので問題はないが。千歳川は鮭が遡上するそうで、千歳サケのふるさと館という施設が道の駅にある。側を千歳川が流れており、鮭を捕獲するためのインディアン水車が設置されており、ちょっと見てみる。無論まだ鮭の姿はない。
千歳川 (北海道千歳市)
橋の上から千歳川を眺める。涼しい。しかし5時間後には熱帯夜の関東に戻って寝苦しい夜を過ごすのである。そろそろ空港に向かおう。セルフ式のガソリンスタンドで給油したことがないので、フルサービスの店舗を捜す。千歳駅前にあったので入る。ここまでの走行距離は304kmである。普段は車に乗らず、実家の車を使っても1Lが150円を超えてからは10Lだけしか給油しないので、久しぶりの「レギュラー満タン!」に緊張する。果たしていくらなのか。店員さんが伝票を持ってきた。2,670円。意外と安い。15Lしか入っていない。1Lあたり約20.27km走っている。エアコンはほとんど使わなかったが、峠も越えている。新型デミオ、恐るべし。
カーナビの目的地をマツダレンタカー千歳空港店にして走る。店舗は空港内ではなく、南千歳駅の東側、アウトレットモールに隣接している。あとはサインにしたがって走る。敷地内に入ると駅レンタカーと隣り合った巨大な営業所が現れた。給油施設もある。マツダ側に車を停め、返却する。営業所の建物も広い。
千歳線 南千歳駅 (北海道千歳市平和)
手続きが終わり、空港まで送迎しますという事だったが、「北海道&東日本パス(普通列車限定)」が今日まで通用するので、列車で空港に行くことにした。レンタカーのスタッフに「霧で見えませんがあの辺りです」と南千歳駅の位置を教えてもらい、歩いて向かう。新千歳空港開港までは南千歳駅は千歳空港駅だったところ。駅に着くと上野行の寝台特急〔北斗星〕が入線してきた。この時は気付かなかったが、1時間半くらいの遅れである。悪天候でこの日は札幌行が遅れて到着した為らしい。入場してダイヤが乱れていることに気付いた。道内で大雨だったところもあるらしい。しかし札幌-新千歳空港間は1時間に4本の運転がある。やって来た新千歳空港行に乗車。すぐにトンネルに入り、地下駅の新千歳空港に到着した。
千歳線 快速〔エアポート186号〕 南千歳(19:28)→新千歳空港(19:31) モハ721-3202
快速〔エアポート186号〕 3968M列車 [721系] (新千歳空港)
千歳線 新千歳空港駅 (北海道千歳市美々)
フェリーまたは鉄道で北海道に来ることが多いので、新千歳空港は久しぶり。千歳空港時代は厳寒の旧千歳空港駅(現南千歳駅)のプラットフォームで列車を待つのが寒かったが、空港ターミナルビルの地下に駅があるので、外気に触れずに列車に乗ることが出来る。
自動改札機 (新千歳空港)
内地からの客が多いからか、ICカード使用不可の張り紙がある。秋にはJR北海道のIC乗車券、Kitacaが使えるようになるが、Suicaとの相互利用は来年春からの予定である。
デンマーク国鉄との提携による設計だそう (新千歳空港)
北海道国際航空株式会社(AIR DO)のカウンターに行く。自宅PCから同社ウェブサイトにて予約、クレジットカードにて支払い済みである。全日本空輸の様式の切符をここでもらう。ちなみに運賃は1週間前くらいの購入で17,100円だった。あとは出発を待つばかり。レストランでビールを飲む。運転から開放されて飲むビールは旨い。しかし大通公園で飲むビールにはかなわない。つまみは2人分はある。胡瓜だけ全部食べ、からいので味噌は少し残す。
中生ビール(650円) レストランあびよん (新千歳空港)
飛行機をかたどっている?
買い物を済ませ、保安検査を受けて待合室に入る。鉄道のダイヤも乱れていたが、航空のダイヤも乱れている。霧の影響などもあり、自分の乗る次の便(最終便)は欠航という。そちらの便からこちらの便に移ってくる客もあるからか、出発が遅れるという。待合室のテレビでは「ニュースウォッチ9」をやっている。午後9時を過ぎて北海道にいるのに、今日中に東京まで帰られるのだろうか。ようやく機内に案内される。窓側の席に座る。自宅PCで座席まで指定できるから便利だ。ADO26便は夜の滑走路を離陸した。昼間なら雄大な北海道の大地が下界に広がり、そして離れてゆく様子が見えるのだが、今は闇が広がるのみである。
AIR DOの機内サービスは、大手航空会社と比べて簡素だという思い込みがあったが、飲み物サービスもあった。コーヒーをもらう。ミルクが粉末である事が簡素といえば簡素だ。しかし航路に発達した積乱雲があって揺れが激しくなったため、飲み物サービスは途中で中止となった。コーヒーをもらえてよかったが、揺れる機内で熱いコーヒーを飲むのは至難の業である。隣の席のニイチャンは冷たい麦茶をさっさと飲み終えている。ちょっと揺れが収まった隙に飲んでしまう。眼下に寂しい夜景が見えてくる。どうも茨城県から千葉県らしい。夜景も賑やかになり、東京湾上空となった。無事に東京国際空港に着陸。1時間半くらいで東京に着いてしまった。解っていても不思議な気がする。初めて飛行機に乗ったのは昭和63年(1988)、札幌/千歳(新千歳ではない)-東京/羽田間。当時も不思議な気がした。
北海道国際航空 26便 札幌/千歳(20:55)→東京/羽田(22:30)
大手航空会社ではないからか、飛行機を降りてからかなり歩かされる。午後11時をまわっている。今回、手荷物は預けていない。ただちに駅に向かう。東京モノレールは出発したばかりである。終電が気になる。ゆっくり考えている暇はない。京急の駅に向かう。改札の女性駅員に品川到着時刻を尋ねる。23時40分との事。それなら家まで帰れる。空港で一夜を明かして初電を待つ事も想定していたが、杞憂に終わった。自動改札機よりSuicaで入場する。
京浜急行電鉄 空港線 急行列車 (羽田空港)
京急 空港線・本線 急行 羽田空港(23:19)→品川(23:40) 1065
定刻に品川に到着。京急とJRの連絡口に行く。「北海道&東日本パス(普通列車限定)」は今日一杯は使える。東京近郊の電車特定区間(旧国電区間)では終電まで有効。さて、自動改札機でIC乗車券(京急線)と磁気券(JR線)で乗り継ぎたいが、どうすればよいのか。京急の駅員に尋ねると、先に磁気券を投入し、次にIC乗車券をタッチとの事。なるほど。
京浜東北線 普通 2238B列車 (品川)
いずれも平成20年7月23日撮影
日付が変わり、平成20年7月24日木曜日。乗り継ぎもスムースに無事に帰宅した。しかし常磐線快速が快走していた頃、岩手県沿岸北部では大きな地震が発生していた。その時、南千歳で見送った寝台特急〔北斗星〕は青函トンネル内にいたという。 (おわり)
京浜東北線 普通 品川(23:45)→上野(0:03) クハ209-55
常磐線 快速 上野(0:11)→松戸(0:31) クハE231-58
常磐線(緩行) 普通 松戸(0:35)→新松戸(0:42) クハ203-102