旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東日本縦断の旅 洞爺湖→支笏湖

2008-10-25 21:40:44 | 列車の旅

国道37号 白鳥大橋 (北海道室蘭市)

洞爺湖を後にして海を目指す。洞爺湖町役場、室蘭本線洞爺駅、道央自動車道は海側に位置する。海側とを結ぶ国道は平成12年(2000)の有珠山噴火で被災し、道路上が噴火口や池となってしまい、平成19年(2007)に新ルートで開通している。真新しい三豊トンネル(1,970m)を抜けると虻田洞爺湖IC、青葉トンネル(1,719m)を抜けると噴火湾に沿った国道37号との交差点に至る。右は長万部、左は室蘭。左折して室蘭を目指す。

午後1時を回り、空腹を覚える。伊達市内で昼食にしようと思ったが、走っているうちに市街地を抜けてしまった。室蘭で何か食べよう。速度の遅い車の後ろについてしまい、けだるいようなドライブとなる。しかし高速を利用するほど急いでいない。それに速度超過の心配は不要である。白鳥大橋のサインが出ている。平成10年(1998)に開通した白鳥大橋(1,380m)は室蘭港港口に架かる、関東以北で最大の吊橋である。在来道と分かれてバイパスの白鳥大橋へ進む。大きな橋だが、無料で通行できる。橋を渡るのは今回のドライブの目的のひとつでもある。しかし今度はゴミ収集車がゆっくり走る後ろにつけてしまった。橋を渡り終えるとバスパスの延伸はされておらず、ループ線となったランプ橋で地上へ降りる。道の駅みたら室蘭に立ち寄る。白鳥大橋に関する資料が展示されている。食事が出来るかなと期待していたが、喫茶コーナー程度である。ソフトクリームが魅力的だが、今はご飯が食べたい。橋の写真を撮り、先を急ぐ。


霧の国道36号を行く! (北海道苫小牧市)

白鳥大橋から先の国道パイパスは着工されていないので、道道を走る。旧室蘭駅舎、現在の室蘭駅(旧駅から移転)を見て、国道36号に入る。パイパスはこちらに接続する計画である。白鳥大橋と同様、自動車専用道路の区間もある。前方に車が止まっている。渋滞かと思ったら、合流したところで事故があり、車両が本線を塞いでいる。自動車専用道路だが線形がよくない。自動車専用道路も終わり、信号機が現れる。まだまだ室蘭市街地だが、素晴らしい岬が見える。空腹を堪えながら室蘭-苫小牧間を走る。並行する室蘭本線を特急〔スーパー北斗〕が走り去っていく。霧が出てきた。右は太平洋。中山峠の霧とは違い、これは海霧である。ちょっと釧路っぽい。苫小牧市内にびっくりドンキーがあった。ここで食べよう。


レギュラーバーグデイッシュ(300g) (827円)
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びっくりドンキー 苫小牧光洋店 (北海道苫小牧市光洋町)

食事を終えると午後4時を過ぎている。レンタカーの返却時間は午後8時。中山峠、洞爺湖、白鳥大橋とドライブの目的は果たしたが、まだ陽もあるので支笏湖に行ってみる。国道276号に入る。快適に走っていたら、道央自動車道の高架下にパトカーが見えた。追跡されなかったが速度は控えめにする。直線区間が多いので、ついスピードを出しそうになる。国道276は西へ分かれ、国道453号に直進すると苫小牧市から千歳市に入る。胆振管内から石狩管内となる。少しだけ苫小牧市をかすめて、支笏湖畔に到着した。すでに駐車場の料金徴収業務は終了しており、無料で駐車できる。さっそく車を停めて、久しぶりの支笏湖を見る。


支笏湖に到着! (北海道千歳市支笏湖温泉)


食後のデザートにソフトクリーム!

もう午後5時近くで閑散としている。それでもパラパラとアベックなんかが来ている。赤い橋の傍らにはスケッチしている人がいる。自分は絵心がないので、ソフトクリームを嘗め終えると写真に収めた。この橋は明治32年(1899)に架けられた道内最古の鉄道橋梁だったそう。北海道官設鉄道上川線(現在の函館本線)の第一空知側橋梁だったが、大正13年(1924)に王子製紙に払い下げられ、現在地に移設されて王子軽便鉄道の橋梁として使われていた。鉄道は昭和26年(1951)に廃止されたが、支笏湖のシンボルとして昭和42年(1967)に千歳市に寄付され、平成9年(1997)に修復されて今日に至っている。


山線鉄橋 (北海道千歳市支笏湖温泉)


支笏湖より流れ出る千歳川 (北海道千歳市支笏湖温泉)
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鉄橋の下にはきれいな川が流れている。支笏湖から流れ出る千歳川。千歳はかつてシコツだったが、死骨に通じるというので、文化2年(1805)に改名されている。支笏湖は古の名を留めているのだ。それにしても随分めでたい名前にしたものだ。


支笏湖にも遊覧船が!

車に戻り駐車場でラジオで大相撲を聞く。時間をもてあましている。ガソリン高騰の折、無意味に走って時間をつぶすのは避けたい。バス停に札幌行の中央バスがやって来た。乗ったのは女性が1人だけか。かつて苫小牧から路線バスで支笏湖に来たことがある。先程走った道路なのだが、十哩(マイル)のような停留所名があって驚いたものだ。秋頃だったが、苫小牧へ帰るつもりのバスが夏季のみの運転だったので、タクシー営業所へ慌てて行った記憶がある。苫小牧駅まで5,550円で結構きつかった。いまでもきついな。それを思えばレンタカーは割安である。その時のタクシー会社の建物が見えるが、今日は営業していないのか、ひと気はなさそうである。まだレンタカー返却には早いが、場所を変えて湖を撮影すると、千歳市街に向かうことにした。 (つづく)


国道453号より湖面を写す (北海道千歳市)
いずれも平成20年7月23日撮影