史跡 今帰仁城跡 (沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊)
令和6年12月21日土曜日。沖縄県国頭郡今帰仁村に来ている。今帰仁城跡を見て、次は今帰仁村歴史文化センターに向かう。今帰仁城跡の切符に同センターの半券が付いている。
今帰仁村歴史文化センター (沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊)
撮影OK
出土した貨幣
写真を見返していた前漢~唐~五代十国時代に鋳造云々とある。ちょっと拡大してみよう。
五銖 前漢(B.C.118年)(写真手前)
一部分だが五銖銭だそう。前漢(西漢)元狩5年(118 BC)、武帝の時に鋳造が始められ、唐代まで流通したそうだから、これが紀元前に鋳造されたかは知らない。宋銭も沢山ありもっとじっくり見ておけばよかった。
国宝 金装宝剣拵(千代金丸)は、お城EXPO(神奈川県横浜市)で展示中
間切は現在の市町村に相当。明治期にも間切はあったのか。「今歸仁」と書くと格好いい。画数が多くて大変だが。西暦1666年に今歸仁間切から伊野波間切が分かれ、翌年に本部間切に改称。明治41年に今歸仁間切は今歸仁村、本部間切は本部村となっている。なお本部村は昭和15年に本部町となり、戦後に北部が上本部村に分かれたが沖縄復帰前に本部町に編入されている。
今帰仁城跡周辺で見られるチョウ
沖縄県は琉球列島の南方に位置し、八重山諸島は台湾から近く、そのため与那国島や西表島では季節風に乗って、隣国台湾からチョウが飛来します。アオタテハモドキやベニモンアゲハは、石垣島や宮古島が分布北限でしたが、1992年頃から沖縄島で定着しました。また、1993年にはツマムラサキマダラも前線に乗り、遠く台湾から沖縄島に渡ってきましたが、今では沖縄県内中で見られるようになりました。沖縄島で新しく生息し始めたチョウの中で、ベニモンアゲハがいますが、ベニモンアゲハ〈有毒〉はシロオビアゲハ〈無毒〉のⅡ型の擬態のモデルと言われています。(説明文より抜粋)
■サバニ(ハギニー/アーシブ)
沖縄のサバニは、文化的には南方ポリネシアのカヌーと同一で、一連の文化的つながりがあったのではないかと考えられています。
サバニには二種類あり、丸木舟(松船)と杉ハギ舟(糸満ハギなど)があります。その用途は主として漁業用ですが、その他にも運搬用やハーリー舟として利用されており、沖縄の海には欠かせないものでした。
沖縄の漁師(ウミンチュ)たちは、このサバニを操り沿岸だけではなく遠洋まで漁に出掛け、その名を轟かせたのです。サバニを巧みに操る漁師(ウミンチュ)の勇壮な姿が目に浮かぶようです。(説明文より)
古宇利 こうり
古くは郡(こほり)島と記し、近世から古宇利と表記される。
『こほり』の意味はなんだろうか?
古宇利島のことを別名「フイジマ」と呼び、「海を越えた島」、あるいは「後方の島」のこと。
(説明文より)
▲空から見た古宇利島
架橋前の写真か。静かな離島のようだが、現在は大勢の観光客が訪れる島になっている。
バサージン(男物) 地機で織った藍染の着物(絹) バサージン(型付け)
右の2点は婦人物。バサージンは漢字で芭蕉衣と書かれている。
それでは今帰仁村歴史文化センターを後にする。
雨が降ってきた
天気はよくて青い空青い海が見えていたのに。城跡を散策している時に降らなくてよかった。
今帰仁城跡の駐車場を出発。大阪の方の旅行の動画で今帰仁城跡を紹介されていたが、ここから見る桜と海が実に奇麗だった。桜の頃に訪れてみたい。
※参考 https://www.youtube.com/@tabisuru_porco/featured
名護へは来た道を戻る。国道より県道へ。雨は激しくなってきた。車も奇麗になって丁度いい。昨年大晦日の放送でゴロウさんの訪れた店の前を通る。開店していて丁度いい頃合いだが行きたい店があり今日は行かない。国頭村今帰仁村から名護市に入る。市街地に入る頃には雨は止んだ。
スーパーホテル 沖縄・名護 (沖縄県名護市宮里)
宿泊していたホテルまで戻ってきた。お世話になりました。国道58号へ。名護東道路に入る前に給油したい。まだ全然余裕はあるが那覇空港近くはガソリン価格が高いと睨んでの早めの給油である。給油所がありそうでなかなかない。反対車線に見掛けて転回してお店に入りセルフで満タンにする。
給油所を出発。国道58号で転回して伊佐川ICより国道58号名護東道路に流入する。暫定2車線の自動車専用道路。無料で通行出来る。長大なトンネルで市街地を迂回する。数久田ICで現道に戻る。このまま国道を進めば沖縄自動車道許田ICだがETCカードが挿入されていません。道の駅許田に入る。
道の駅許田 (沖縄県名護市許田)
念願の道の駅許田に来た。しかし駐車場に車を停めてETCカードを挿入するだけ。目の前には青い海と本部半島が望める。ここは時間を取って訪れたい。しかし今日ではない。道の駅を出発。程なく許田ICで国道より沖縄道に入ってゆく。本線料金所でETCレーンを通過。昭和50年開通の石川IC-許田IC間は、当時の沖縄県では右側通行だったため高速道路でも右側通行。現在と上下線が逆だったのだそう。名護市より国頭郡宜野座村を経て金武町に入る。伊芸SAに入り小休止。
沖縄自動車道 伊芸サービスエリア(上り線) (沖縄県国頭郡金武町伊芸)
道路の上下線は東京に向かう方が上り線(北陸道は京都?)だが、沖縄道では首里のある那覇ICに向かう方が上りだった。伊芸SAは日本最南端かつ最西端のサービスエリアである。
建物の海側に回る
太平洋側の金武湾を望む
平安座島から海中道路を経て沖縄本島・勝連半島 (沖縄県うるま市)
海中道路は橋梁ではなく堤。かつて首里と那覇とを結んでいた長虹堤が大規模になった気がする。
今日は海中道路を通ってこちらの島々には行かない。
伊芸S.A物見台からの眺めでした
那覇 Naha →
SAを出発。恩納村よりうるま市を経て沖縄市に入る。沖縄南ICで流出する。許田IC-沖縄南IC間の普通車のETC料金が730円。グラウンド通りを直進。
コザしんきんスタジアム (沖縄県沖縄市諸見里)
野球場の前を通る。ここはカープのキャンプ地である。沖縄市(旧コザ市)の市街地の狭い道で渋滞している。何とか国道330号へ。しかし国道も往復4車線あるのに流れが悪い。沖縄市より中頭郡北中城村に入る。村と言っても人口密度が日本一高い村なのだそう。やんばるの村とは風景が違う。そして車が多くてノロノロ運転。ようやく目的地に到着。しかし。
A&W 屋宜原店 (沖縄県中頭郡北中城村屋宜原)
西暦1963年11月1日開店のA&W屋宜原店。日本初のファストフード店と言われる。歴史ある1号店で食事をしたかったが、どうも営業している風ではない。ウェブサイトを見ると休業中。台風被害の影響だそう。代わりにどこの店舗に行くか。牧港店にする。国道330号を引き続き那覇市方面へ。気になるレストランがあるのだが駐車場は一杯。沖縄道と交差する。この先は周りが米軍基地でその間に国道が通してある。北中城村より宜野湾市に入る。琉球八社の一つ、普天満宮が見える。波上宮(那覇市)にはお参りした事があるがこちらも参詣したい。普天間交差点より直進で国道から県道に入っていた。往復4車線は続く。反対車線の右手は基地、こちら左手にはベースの人が相手か洒落た飲食店が何軒もある。駐車禁止ではないらしく路肩に駐車している車が多く、車線が狭まり走りづらい。伊佐交差点より国道58号へ。那覇市方面に走り宜野湾市より浦添市に入った所で目的地に到着。
A&W 牧港店 (沖縄県浦添市牧港)
ドライブインのある店舗。ドライブインと言っても駐車場が広くて国道沿いにある食堂ではない。ドライブインの駐車マスに車を停め、その場から注文。スタッフが料理を車まで届けてくれる。ドライブスルーなら受け取ったら走り去らなければならないが、ドライブインではそのまま車内で飲食出来る。一度体験してもよかったが店内で食べたかったので普通の駐車マスに停めて入店する。しかし店内は混雑して空席はなさそう。持ち帰りにする。それならドライブインを体験してもよかった。混雑しているので料理の提供まで時間が掛かる。店内では上方言葉の会話が聞こえる。県外からの観光客が多いようである。自分もそうだが。スタッフがテーブルを回りルートビアの客におかわりを注いでいる。店内ではおかわり無料。店内飲食したかった理由である。料理を受け取り外に出る。
古きアメリカを思わせる看板
屋外にも席があった
車内で食べるよりこっちの方がいい。天気もいいし。
紙袋とルートビアR(280円)
チキンサンド(390円)
沖縄を発つ前に夕食を食べたいから軽めの昼食。
いただきます♪
美味しいけど普通のやさしい味。沖縄にまで来て食べたいという程ではない。今になってメニューを見るとオレンジチリチキンサンド(420円)が旨そう。チキンサンドにするならこれがよかったか。ルートビアは安定の美味しさ。ごちそうさまでした。チキンサンドを食べたところでルートビアはドライブのお供に車に戻る。隣に高そうな車が停まっている。近すぎる。緊張しながら車を出した。
A&Wを出発。国道への交差点の信号待ちで前の車を見ると大阪ナンバーである。牧港に来るまでに京都ナンバーも見掛けた。今日はこの後で金沢、横浜ナンバーも見掛ける。数は少ないが沖縄ナンバー以外も走っているものだ。カーラジオでAFNをFM89.1MHzで聴いている。時節柄クリスマスの曲がよく流れる。RICK DEES WEEKLY TOP 40もFMのクリアな音声で聞こえる。素晴らしい。このまま次の目的地に行くつもりだったが、今回沖縄でしたい事が三つありまだ二つ残っている。沖縄唯一のパーキングエリアを訪れる事。A&W屋宜原店が休業中だったので予定が変わってしまった。国道330号で沖縄市方面に戻る。往復4車線の立派な道路だが渋滞している。車社会なのだろう。シムシティを思い出す。国道は浦添市、宜野湾市、浦添市、宜野湾市と進む。帰りの航空機の時間もあり、渋滞に付き合っている暇はない。国道から県道へ逃げる。宜野湾市より西原町、中城村を経て北中城村に戻る。ラジオはFM88.1MHzに変える。日本全国で聴取出来るラジオもいい。北中城ICから沖縄道に流入。上り線を那覇方面へ。北中城村より中城村に入りPAに到着する。
沖縄自動車道 中城パーキングエリア(上り線) (沖縄県中頭郡中城村新垣)
日本最南端かつ最西端のパーキングエリア。サービスエリアを含めた高速道路の休憩施設でも最南端かつ最西端である。道の駅だともっと南、西に施設がある。お手洗いすませたら出発。中城村より宜野湾市を少し通って西原町へ。地図を見ると浦添市も少しかすめているようだ。沖縄都市モノレールの終点が見えた先で新しいインターチェンジ、幸地ICの工事が行われている。もともと幸地BSがあり高速バスからモノレールに乗り換えた事がある。西原JCTより那覇空港自動車道に入る。本線料金所を通過。北中城IC-西原JCT間の普通車のETC料金が270円。那覇空港道のうち南風原道路の区間は有料道路だったが平成21年に無料開放されている。西原町より島尻郡南風原町に入る。南風原北ICで那覇空港道(南風原道路)より流出する。国道329号に入るがカーナビゲーションが新しい道を知らないらしく県道に案内されてしまった。いやカーナビが正しかったようだ。南風原町から与那原町に入る。これで沖縄本島にある全市町村を訪れた事になる。今回の旅行でしたかった事、沖縄県内で国道58号の走行していなかった区間を走る、中城PAを訪れる、与那原町を訪れるの三つを達成した。ところが国道329号与那原バイパスと言う新しい道路を走っていると与那原町の市街地から離れていく。国道331号に入り市街地へ。与那原町で行きたかった目的地に到着する。 (つづく)
沖縄県営鉄道 与那原線 与那原駅? (沖縄県島尻郡与那原町与那原)
駅頭?の様子 いずれも令和6年12月21日撮影