
古縣バスターミナル (慶尚南道巨濟市古縣川路)
西紀2025年2月20日木曜日。慶尚南道巨濟市の古縣に来ている。これから釜山へと向かう。

乗車券 巨濟(古縣) ➡ 釜山西部(沙上) (₩9,000)
出札口で「釜山西部まで」と言うと「沙上?」と確認されるので頷く。釜山の沙上以外の便もある。

釜山直通 (沙上)(新平驛)(金海空港)

新興客運(古縣バスターミナル)

欧州のような横長のナンバープレート
事業用は横長でも地名が入るのか。ではバスに乗車。運転士に切符を渡し、返ってきた半券を見て指定の座席に腰掛ける。やはり窓のカーテンが引かれている。
古縣BTを出発。往路とは違う道を通り、なかなか自動車専用道路に入らない。巨濟島内の他の停留所にも停車する。乗客あり。往路は沙上を出ると古縣まで止まらなかったが、復路は途中の停留所に止まる便なのだ。

往路は通らなかった入江の車窓を楽しむ




ようやく自動車専用道路に流入
巨加大橋へと向かう。本線料金所をかなりの速度で通過。日本のETCのようなバーは無いそう。

巨濟島をあとにする

巨濟島から一本目の橋を渡り猪島へ

二本目の橋を渡り大竹島へ
猪島と大竹島の間に慶尚南道と釜山廣域市との境がある。


二本目の橋を渡って大竹島からは海底トンネルに入る

海底トンネルを抜けて加德島へ

地図を見ると加德島は埋め立てで本土と陸続きとなる箇所があるが、バスは橋梁で本土に渡る。一般道となりウトウトするうちに沙上の近くまで来ていた。

新興客運(釜山西部バスターミナル)
終着の釜山西部BTに到着。下車する。
新興客運 古縣(巨濟)(15:10)→釜山西部(沙上)(16:25頃) 3228 運賃9,000ウォン

沙上驛には地下鉄以外の路線もある

2両編成のライトレールが高架線を走る

釜山都市鐵道 釜山-金海輕電鐵 沙上驛 (釜山廣域市沙上區廣場路)
ここ釜山廣域市沙上區の沙上驛と慶尚南道金海市の加耶大驛とを結ぶ。途中の空港驛では金海國際空港(PUS RKPK)に連絡する。

出発前にバスターミナル付近の地図を見ていたらもう一つ駅があった。地下鉄は西暦1999年開業、ライトレールは西暦2011年開業だが、西暦1921年開業の沙上驛もある

KORAIL 京釜線 沙上驛 (釜山廣域市沙上區廣場路)
開業は100年以上前だが、検索したところ新駅舎は西暦2022年から供用されているようだ。

사상역 Sasang Station 沙上驛

駅舎内の様子

発着するのは僅か6.5往復の列車のみ
ITX-マウム以外はムグンファ号が停車。順天行が3本。木浦、ソウル、東大邱、大田行が各1本。釜田行が4本、釜山行が2本である。ちょっと乗ってみたいけれどすぐに出発する列車はない。KTXなどが走る別線の京釜高速鐵道が開通したからといって、かつての大幹線の京釜線の本数がこんなに少ないのではない。多くの列車が沙上を通過するダイヤなのだ。駅舎は新しいのにもったいないと思う。運賃は釜山まで2,600ウォンと地下鉄よりも高い。地下鉄を使えという事か。

プラットフォームへの自動扉は閉じられている
KORAILの改札は廃止されたという話なのでちょっとプラットフォームに出てみようと思ったが、自動扉の前に行っても開かず、自動音声が流れる。もちろん何を言っているか判らないが注意されている気もする。まあ列車に乗らないのにプラットフォームに行かれても困るだろう。

プラットフォームへはいわゆる構内踏切を渡る
27年前にここをセマウル号で通過したのかと思う。当時は非電化だったが今は電化されている。

사상 Sasang 沙上
今回の旅行ではKORAILには乗らずじまい。巨濟島にご飯を食べに行くのが目的だった。

駅頭の様子
ライトレールの高架が伸びる。


釜山都市鐵道 釜山交通公社 2號線 沙上驛 (釜山廣域市沙上區沙上路)
バスターミナルに隣接する地下鉄駅に戻ってきた。自動改札よりTmoneyで入場する。




ホームドア越しに列車を見る (西面)



西面で2號線から1號線に乗り換える。






釜山驛の次の中央で下車する。自動改札よりTmoneyで出場する。
2號線 沙上(16:53)→西面(17:07) 2012
1號線 西面(17:13)→中央(17:26) 1216
◆沙上-中央間のIC運賃1,800ウォン

釜山都市鐵道 釜山交通公社 1號線 中央驛 (釜山廣域市中區中央大路)
以前は中央洞という駅名だったそう。27年前に乗り降りはないが列車で通っている。駅を出て警察署や消防署を見ながら北へ向かう。少し釜山驛の方へ戻る感じ。

東横INN釜山中央駅 (釜山廣域市中區中央大路)
今日の宿に到着。海外で日系のホテルを利用するのは初めてである。チェックインしようとする先客数名は皆日本人だった。他の日本人を見るのは今朝の釜山港以来かも知れない。料金はホテルのサイトから59,000ウォン。朝食は無料。フロントでは日本語で事足りるので楽である。カードキーを貰いエレベータで客室へ。扉を開けようとするが鍵が開かない。フロントに戻り鍵が開かない旨を話してカードキーに何らかの処理をしてもらう。こうした異常時にも日本語で済むので楽である。いや、最初から不具合がなければ問題ないのだが。再び客室前に戻りカードキーを使うと開いた。

客室の様子

まるで日本のホテルにいるよう。実に落ち着く。水のペットボトル1本はサービスか。

客室からの眺め
港が見える。


今朝乗ってきた関釜フェリー〔はまゆう〕
今夜、下関に向けて出港する。釜山に宿泊せずに同じ船で帰国する行程も可能だが、さすがにゆっくりしたい。ちなみに火曜日に往復予約した時点で今夜の下関行の便の2等は満席だった。

見慣れぬコンセント
日本とは形状が異なる。電圧は220Vで商用電源周波数は60Hz。

日本のコンセントも設置
電圧は100Vで商用電源周波数は60Hz。西日本と同じである。このホテルを選んだのは日本のコンセントがあるから。台湾だと電圧110V商用電源周波数60Hzでコンセントの形状も同じなので気にしない(製品によっては変圧器必要)。さっそくカメラの電池を充電する。

トイレも温水洗浄
なお歯ブラシセット、髭剃りは当地の法令により無償提供中止となっている。ロビーの自動販売機で販売しているそうだが、今回は歯ブラシと練り歯磨きを日本から持参している。

PEPSI COLA 355ml(₩1,800)
チェックイン前にホテル隣のコンビニエンスストアGS25で購入。支払いにTmoneyが使える。ペプシを飲んで寛ぐ。お値段は単純に1円10ウォンで考えたら180円だが、今朝両替したレートから計算すると202円24銭8厘もする。地下鉄やバスの運賃が安いので気付かなかったが物価が高いのか。


27年前に釜山のホテルに泊まった時はスピルオーバーで衛星第1テレビジョン、衛星第2テレビジョンが視聴出来た。このホテルでは日本語チャンネルはワールド・プレミアムのみ。中国語はCCTV、英語はどこだったか忘れたが、外国語は三つのチャンネルのみだったと思う。明日の天気予報を見ると釜山は最高気温6℃最低気温-4℃だが、ソウルは最高2℃最低-8℃ともっと寒い。哈爾濱に至っては最高-11℃最低-23℃と一日中氷点下二桁と想像も出来ない。釜山はまだ暖かいのか。



台北で見ているとニュースが終わっても午後6時半と夕食にはまだ早い感じだが、釜山では時差なく午後7時半でいい時間である。快適なホテルから出掛ける。

KORAIL 京釜線 釜山驛 (釜山廣域市東區中央大路)
釜山驛まで歩いてきた。途中に上海門があり中華街のようだが今日は中華料理はいいでしょう。昼ご飯は食堂で食べたので夜は軽いものでいいでしょう。LOTTERIAに入る。気になっていた商品があるので買ってゆく。7-Elevenにも立ち寄り麦酒とお茶を買ってゆく。

ホテルに戻り実食

클래식치즈버거 Classic Cheese Burger チーズバーガー(₩5,300)
美味しいチーズバーガー。日本のロッテリアにも久しくいっていないので違いが判らない。そういえば日本の方はロッテHDからゼンショーHDの子会社になっていた。

気になっていたのはこちらのハンバーガー

리아불고기 Ria’s Bulgogi ブルゴギバーガー(₩4,800)

いただきます♪
これもなかなか美味しいハンバーガー。しかしハンバーガー二つで10,100ウォン。計算すると1,134円83銭6厘といいお値段となった。

CASS Light 355ml(₩2,250)
普通のアサヒスーパードライに対してドライクリスタルのような感じを求めて購入したが、プリン体・糖質ゼロのような味で好みではなかった。普通のCASSを買って来ればよかった。そういえばオリオンビールの500ml缶が置いてあった。うちの方では350ml缶しか置いてないのに。

녹차350ml(₩1,200)
茉莉花茶(ジャスミン茶)を探すが見当たらない。玉蜀黍のイラストのお茶は何種類もある。仕方がないので緑茶と思われるペットボトルを購入。ハングルが読めないので賭けである。飲んでみると緑茶だった。砂糖も入っていない。


ローカルの時間帯は首都圏のニュースが流れていた。

客室より夜景を望む いずれも西紀2025年2月20日撮影
シャワーを浴びてスッキリする。なおホテルのテレビでYouTube等の動画は見られない。今日は船中泊で疲れているしもう寝る事にする。客室には目覚まし時計がない。モーニングコールの案内もない。台湾のホテルでは目覚ましどころか時計もなかったので、目覚まし時計は持参していたのだが、暫く海外に出掛ける事もなく目覚まし時計も壊れたのでそのままにしていた。午後9時過ぎに寝れば朝には起きるでしょう。フェリーの2等(寝台)とは違い、気持ちのよいホテルの寝台で就寝した。
(つづく)