今季のプロ野球も、残り試合が50試合を割り込んだ。われらが広島カープの快進撃に気をよくしている。昨夜までで60勝を挙げ、残り試合48試合であるから、これを1勝1敗でいけば24勝となるので勝数84となり、優勝のにおいがしてくる。しかし84勝で優勝することができるのだろうか?
2位阪神は49勝で52試合を残すので、35勝17敗で84勝、DeNAは47勝で50試合を残し、37勝13敗で84勝、巨人は44勝で50試合を残すにで、40勝10敗で84勝に到達する。おおざっぱにいえば、阪神は2勝1敗ペース、DeNAは3勝1敗ペース、巨人は4勝1敗ペースで残り試合を戦えば84勝に到達する。
4勝1敗ペースは大変だが、なんといっても巨人の歴史と資力、選手層の厚みを考えれな何が起こるかわからない。DeNAも爆発力を持つので3勝1敗のペースは可能かもしれない。阪神の2勝1敗ペースなど、いざとなれば十分に考えられる。ということは、カープは今後を1勝1敗のペースではダメだということだ。
幸いにして、後半戦のカープは4カードを2勝1敗で勝ち進んできた。このペースを守りきることができるかどうかが、カープの優勝を保証するといえる。そしてこれは大変なペースなのだ。カープの優勝はまだまだ遠い!
「2位に10ゲーム差だ。カープの優勝は決まりだよ」とみんなに言われる。しかしファン心理というものは以上の通りで、何とか優勝できないかと思って如上のようなケチな計算を繰り返し、むしろ不安に駆られる。
カープの監督や選手にとって、こんな計算などとっくに頭に入っているだろうし、私が抱くような不安など何の役にも立つまい。「そんなつまらないことを考えていないで、球場に足を運んで、一声でも応援してください」と言われるに違いない。