旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

日本酒の動向 … 「純米酒フェスティバル2018年春」に因んで

2018-04-14 11:37:11 | 


 先日4月8日(日)に、「純米酒フェスティバル2018年春」の開催を無事終えた。これで19年目に入り、実に37回目の開催である。午後の部は若干の陰りが見え始めたが、昼の部は依然として満席が続き、今回も620名を超えた。2回合わせて1000名を超える勢いが続いている。
 この隆盛の主因が、多様な味を持つ純米酒の美味しさにあることは、疑う余地があるまい。この純米酒運動を推進してきた人々の大方の見解も、「今や純米酒は主要な地位を占めてきた」というものだ。一つは、純米酒が全酒量の25%以上を占めてきたこと、二つには、特定名称酒の中で、純米酒系が本醸造酒などのアルコール添加系の酒を凌駕してきたことによる。
 とはいえ、純米酒の生産量は80万石弱(販売酒の平均度数15%換算)に過ぎない。全生産量は、ピーク時の三分の一である約300万石(同前)に落ちており、その中のシェアー25%である。この長期低落型日本酒の中で、唯一純米酒系が健闘してきたのであるが、そして今後もこの純米酒系が日本酒を支えていくことになるのは間違いないが、全酒量をここまで落としてきた真犯人はだれか、という議論も起こり始めた。これはまた大変な内容を含むので、その議論は後日におくるが。

 それはさておき、参加者には、30の蔵が提供する優劣つけがたく美味しい酒に大変満足して頂いた。その中のうれしい話を一つ。
 私の会社の女性社員が、当初は会社のお客さんをお連れする予定であったが来れなくなったので、ちょうど九州から上京していたご両親をお連れした。ところがこのご両親が、お酒の美味しさはもちろん、フェスティバルの楽しさにすっかりご満悦、「秋にもぜひ参加したい」と、娘さんに入場券の購入を依頼して帰られた。
 これには私も感動した。おそらく秋のフェスティバル(10月14日開催予定)の予約第1号に相違なく、しかもそれが、「九州大分県から参加」と言うのは、37回の開催歴史の中でも初めてであろう。主催者冥利に尽きるものがある。

 
      

 
 主催者「純米酒普及推進委員会」のメンバー(5人中4人)
 「齢はとってきたが、期待に応えて、もう少し頑張るか!」、


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