旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

私にとって最後の催しとなった「純米酒フェスティバル2018秋」

2018-10-17 14:27:06 | 

 

 19年続いている恒例のフェスティバルを今年も無事に終えることができた。しかし私にとっては、とても恒例どころではなくきわめて印象深いフェスティバルとなった。それは、この回をもって、19年間務めた純米酒普及推進委員を退くことになったからである。80歳を超えるころから、目の不自由さもあり引退を申し出ていたが、なかなか後任が見つからずここまで来たのだ。

 数えてみれば今回は、51回目のフェスティバルにあたる。東京では春と秋に催してきたので、今年(19年目)で38回、そのほか夏に、大阪で10回、名古屋で3回催している。思えば長い道のりであったが、振り返れば昨日のことのようにも思える。人の世の常だろう。
 私は最後のステージに立って次のような挨拶をした。
「日本文化のうちの最たるものの一つであると思われる日本酒文化――その本流である純米酒の普及推進に、19年間携わってきたことを誇りに思う。人類は生まれ落ちるとともに酒を造ってきたと言って過言ではない。ビールの神様マイケル・ジャクソンは、『人類が狩猟時代の彷徨をやめて一定の地に定着したのは、パンを焼くためではなくビールを醸すためだった』とさえ書いている。日本酒の神様坂口謹一郎博士は、『優れた酒を持つ民族は、必ず優れた文化を生み出している』と書いている。日本酒が今、純米酒を中心に百花繚乱咲きにおい、世界に羽ばたこうとしていることを見ると感に堪えない。私は今回をもって委員の任を卒業するが、今後も日本酒を愛し続け、飲み続け、その普及に相応の力を注ぐことに変わりはない。だから私は、サヨナラは言わない。みなさんご機嫌よう! そして、われらが純米酒に栄光あれ! ありがとうございました」

 ご出展頂いたすべての蔵を回った。たくさんお客さんたちと語り合い、記念写真も撮った。そのいくつかを掲げておこう。

  
 スロヴァキア出身のヤナさんは「黒牛」が大好きなので蔵元に紹介

      
  
 娘のオペラグループにネクタイとTシャツをプレゼントすると大ヒット

     
  「郷乃誉」須藤蔵元に紹介すると、たちまちオペラ談義となった

   
   「白鷺の城」ブースで、蔵元と4名の普及推進委員の記念撮影


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