早くも三が日が終わった。ここ数年、三が日は何もしていない。主としてテレビを見て終わっている。しかも、元旦は実業団駅伝、2日、3日は箱根駅伝、それと、年末の「第九」に続く二つのニューイヤー・コンサート(ウィーンとNHK)ですべてと言っていい。特に、三が日だけ許されている朝酒をチビチビ飲(や)りながら、大好きな駅伝を見るのは楽しい。
駅伝は三つとも6時間に及ぶ。これだけで合計18時間だ。スタートからゴールまで、トイレ時間を除いてすべて見る。実業団駅伝では、年来のファン旭化成が三連覇して大満足したが、これは最後の100メートルでスパートして決着をつけた。従って最後の100か200メートルの時間、つまり3,40秒だけ見れば勝敗を知ることができたが、6時間前のスタートからすべて見る。すべて見て初めて最後の20秒の興奮を得ることができるのだ。
駅伝の後は、年賀状の整理や、昨年からやり残した書類の整理などをダラダラとやりながら日が暮れる。夜はまた一杯機嫌でニューイヤー・コンサートを聴く。不満は何一つない。しかし、何かを為したという充実感はない。若い時は、これがたまらなく淋しく、初詣を始めいろいろなところに出かけたり、各紙を読みまくったり、むつかしい本を読んだりしてきたが、そのような意気込みは最早ない。
四日を迎えて、今朝、やっと髭を剃った。昨年の髭をようやく落とした。と言って、特に不都合なこともない。七回目の年男、特にイノシシ生まれにしては猛進の気配もない。まあ、無為に過ごすのが一番いいのではないか?