孫の遥人が、4歳と4か月を過ぎた。我が家に来ても走り回っているのを見ると、どうも体育会系のようであるが、そろそろもの心もついてきたようなので、囲碁、将棋や百人一首等、日本文化の香りも嗅がせたい、と思っていた。息子夫婦もそのようなことを感じていたようなので、早速日本棋院に出かけ、9路盤と13路盤の裏表囲碁セットを買ってきた。
女房の誕生祝に我が家に来たので、早速見せると、興味ありげに碁石をいじくる。五つの囲碁ルールの第一の碁石を「打つ位置」と第二の「交互に打つ」ことを教えると、大方は分かったようだ。次に何を争うのかを理解しなければならない。白黒交互に打ちながら場所を取り合う…、そしてその場所の広い方が勝ちなのだと石を並べながら教えるが、これは簡単には分からない。
10分もすると飽きてきて、他の遊びに移ったが(と言っても、殆どはウルトラマンの真似事だが)、ただ、石を打つ構えだけは相当なものだった。写真の通り斜(はす)に構えて、左手を腰に当てて右手を伸ばして打ち込んできた。この精神なら、いつの日か興味をもって囲碁のとりこになるかもしれない。
ただ、本来の囲碁を打つ姿勢は、正座して、互いに一礼して打ち始めなければならない。私の姿勢も猫背であり、背筋を伸ばして正座することから始める碁の精神を教えるのは、もう少し時間がかかりそうである。
遥人のこの構えは迫力あるなあ~