9月も終わろうとしている。早くも第4コーナーを回ろうとしているが、今年はそんなに走ってきた充足感はない。年が明けるとコロナ騒ぎで、殆どの行事を中止してきた。せっかく立ち上げた「純米酒を楽しむ会」も1回をもって中止に追い込まれた。酒は毎日飲み続けたが、よい酒を飲んだ、という充実感は少ない。
しかし、季節は移ろう。前々回、「かぼす、酒、されど秋刀魚なし」と題して、「冷凍秋刀魚では季節感がない」などと書いたが、どうしてどうして、娘が「秋はやっぱり秋刀魚を食べたい」と買ってきた冷凍秋刀魚は思いのほか美味しかった。ちょうど着いた米鶴酒造(新潟)の「雄町米純米大吟醸」に、カボスをたっぷりかけた秋刀魚はピッたりマッチし美味しかった。冷凍技術、解凍技術が進歩し、冷蔵保存は本物に近い味を保持できるようになったのだろう。
大相撲秋場所も無事終わり、待望の正代が優勝して大関昇進を確実にした。熊本出身力士の優勝は初めてとのことで、最後まで優勝を争ったのは意気のよい翔猿という江戸っ子だった。東京出身力士の活躍も久しぶりだ。
今日は妻の80歳の誕生日、明日はこれまた久しぶりにオペラシティ(初台)の『東天紅』に出かけ、中華料理で誕生を祝う予定だ。これを区切りに第4コーナーを曲がり切り、何とか最後の直線を走り切ろう。