今日で五月が終わる。今年も5か月も過ぎたか?
コロナは、ようやく収まりつつある。これも既に2年半のお付き合いだ。最終処理にはまだ時間を要するだろうが、やがてマスクも取れ、普通の生活に戻るだろう。集団免疫をほぼ獲得したということだろう。伝染病に勝つには集団免疫しかない、ということを実感した。
ところが代わりに、物価高という怖い問題が現れた。これをそのまま放置すれば、実質生活の低下を認めることになる。バブル崩壊(1992年年)後30年、日本の実質賃金は上がっていない。欧米はそれ相応の引き上げを実施してきたので、この間、日本は世界1~2位の水準から20数位という後進国に転落した。
いま襲ってきた物価高に、30年にわたり慣らされてきた低水準生活という集団免疫で生きるわけにはいかない。しかし、この状況を作ってきたのは、この間の政権担当者と経済界と、弱体化した労働界だ。それを支えた民意ともども、簡単に是正できそうもない。
コロナと共に、とんでもない集団免疫を生み出したものだ。