今年の世界陸上(モスクワ)は、福士加代子の高笑いで幕を開けた。何とも天真爛漫、言いたい放題の朗らかな言葉が、モスクワの空に響き渡った。
怪我から練習不足で出場自体を危ぶまれていたことを考えると、スポーツというのも不思議な世界だ。長距離界のエースと言われながら世界ではどうしても取れなかったメダルを手にして、本当にうれしかったのだろう。それに対し、4位に入りながら悔しさに泣いた木崎の姿は対照的だった。「これからだ、木崎がんばれ!」と言いたい。
もっと悔しさをあらわにしたのは1万メートルの新谷であった。5位入賞という日本人最高の成績を残しながら泣きじゃくっていた。しかし、この悔しさを隠せない根性が、彼女をここまでもってきたに違いない。
室伏の6位には、もうこれで結構です、ご苦労様と言いたい。それに対し棒高跳びの山本(21歳)と20キロ競歩の西塔(20歳)の6位入賞は、日本陸上界に新たな夢と涼風を吹き込んでくれた。
これで日本選手団は、今回世界陸上の目標「メダル1、入賞5」を前半で達成したという。しかし、この目標は小さすぎるのではないか? 低い目標を達成して勝った、勝ったと言っていていいのだろうか?
事業目標でも「大目標を掲げて果敢に挑戦する」派と、「堅実な目標を確実に達成して積み上げる」主張が対立する。私はどちらかと言えば後者だが、それにしても今回の目標は小さすぎたのではないか?
後半のメダル・入賞積み上げに期待する。特に明日行われる男子マラソンに期待する。中でも川内選手の入賞に…。
選手ですが川口ではなく、川内ですよね。
※男子100Mも多少期待していましたが、ダメでした。
やはり日本人の短距離は難しいのか?・・・・
今後ともご指導のほどお願いいたします。