新聞の誤報が一人歩きして世論を惑わす。
その中のひとつ「従軍慰安婦」が昨年の教科書から消えた。
今年は「日本軍により慰安婦にされた女性」という表現を「日本軍の慰安婦にされた女性」に修正された。
主語を日本軍にして、どうしても「強制連行された従軍慰安婦」の印象を残そうとする左翼執筆者の目論みは、主語の無い受身の文への変更で打ち砕かれた。
「日本軍により慰安婦にされた女性」など存在しない。
「日本軍の慰安婦にされた女性」は確かにいた。
が、「慰安婦にされた女性」は内地の「女郎」と同じであり、「慰安所」は戦場における「遊郭」であった。
では主語は誰か。 誰によって「日本軍の慰安婦にされた」のか。
主語は日本軍ではなく「慰安所」の経営者である。
「慰安所」の経営者には朝鮮人もたくさんいた。
例えば、中国人保安隊による「日本人大虐殺」として知られる「通州事件」の被害者の半数近くは朝鮮人だった。
そして、彼らの職業は慰安所の経営者であり女郎であった。
「従軍慰安婦」が存在しなかった事は論議され既に決着がついた話である。
ところが昨年の6月、沖縄の琉球新報と沖縄タイムスが従軍慰安婦についての大キャンペーンを行っていた。
当時の中山文部科学大臣が「(教科書から従軍慰安婦という記述が消えたことを受けて)そもそも従軍慰安婦という言葉は当時はなかった。なかった言葉が(教科書に)あったことが問題」と発言したことへの反発だった。
沖縄にはこの二紙しかない。
新聞購読の選択はこの二紙に限られる。
が、二紙とも同じように左翼への偏向報道で知られている。
これでは事実上新聞選択の道は閉ざされたことになる。
琉球新報は地元大学教授、歴史学者を動員してこのキャンペーンにあたった。
琉球大学講師山内栄氏は6月16日琉球新報に「日本軍強要は『虚構』か」という論文を発表した。
その中で前述中山文部科学大臣の「当時従軍慰安婦と言う言葉は無かった」発言を受けて「従軍慰安婦」の強制連行があったと主張した。
が、その論旨は基本的な事実誤認のほかに、論旨不明瞭で自ら「従軍慰安婦」の存在を否定するような事を述べたり、その一方結論は「従軍慰安婦存在の証拠は枚挙に暇が無いほどある」と支離滅裂。
とても国立大学の先生が書いた文とは思えぬ代物であった。
これについては二度にわたり琉球新報に質問文を送った。
が完全に無視された。http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/13fb2eebb12b5903d
202c015069fd736
流石に今年は「従軍慰安婦」については沖縄の二紙とも妙に大人しい。
やっと誤報の一人歩きが判ったのか・・・。
今年の3月31日の「高校教科書検定・実態を教えるのが大事だ」と題する琉球新報社説から「従軍慰安婦」問題は消えていた。
同紙・社説末尾の「・・・教科書は学ぶ入り口であり、しかも記憶に残りやすい。学ぶ際の基本だ。だからこそ、きちんとした表現や記述が大事だ」と言う言葉が空しく聞こえるのは私だけか。
琉球新報社説:(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-12392-storytopic-11.html)
沖縄タイムス社説:(http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20060331.html#no_1)
【追記】こんな動画が有りました。2006年8月18日記
「戦時売春婦」(所謂従軍慰安婦)http://www.youtube.com/watch?v=5jOuVPbDMxY