本音と建前と言うか、建前と実体がこれほどかけ離れている国民的行事を他に知らない。
純真な目で白球を追う真っ黒に日焼けした顔。 勿論頭は丸坊主。
地元の球児を応援する地元のオジサン、オバサンそれに先輩達。
これらは全てマスコミによって作られた虚像なのか。
夏の甲子園大会を控えて「野球留学」、「不正入学」さらには不祥事に対する連帯責任での「出場辞退」等々問題は山積する。
今朝のサンケイスポーツの記事は改めて高校野球について考えさせられる。
◆サンケイスポーツ 2006年04月17日 更新
ここまでやるか…教育現場の腐敗を憂う
高野連もなめられたものだ。春3回、夏9回甲子園に出場した高校野球の古豪、群馬・前橋工の前野球部長(現顧問)だった教諭(42)が入試直前、入部希望の中学生3年生に作文や面接の指導をしていたことが発覚した。県外からの野球留学などで、目に余る中学生の勧誘行為を自粛する通達を高野連が昨年11月に出したばかりだ。
“かえるの面に水”とはこのことだろう。前部長は入試直前に約40人の生徒が集まった保護者主催の練習会で、作文を書かせて添削し面接の受け答えも指導した。同校の前期入試は作文、面接、調査書で行われるから3分の2、6割以上の“ツボ”は押さえられることになる。
入試には直接タッチせず、「問題の漏えいはなかった。誤解を招く行動があったのは遺憾だが、入試は厳正に行われた」と校長はコメントしている。しかし、3年も前から練習会に参加していたという前部長のこうした行動を、学校側が把握していなかったとは考えにくいし、「知らなかった」では済まされない。
同じ入試を受けながら、このためにはじき出されて不合格になった受験生もいる。前部長だけでなく学校ぐるみで『不正入試』が行われたのでは、と疑われても致し方ない。教育基本法改正が話題になっている折、教育現場の崩壊ぶりを垣間見るような出来事で、野球だけの問題として片付けるわけにもいかない。
高野連は19日に処分を審議するという。通達を無視されたわけだから、相当厳しいお灸をすえるだろう。もっと大事な教育の問題としても、学校が自ら洗い出さなければ、教育委員会なり文部科学省が乗り出して深い根があるのかどうかまで調べるべきではないのか。
(サンケイスポーツ 今村忠)
このようないやなニュースの最中、一昨日の土曜日沖縄本島から遥か南に浮かぶ石垣島では「教育現場の腐敗」を吹き飛ばす爽やかな風が吹いていた。
八重山商工と中部商業がは夏季大会の第一シードを争う試合が行われた。先発大嶺は14個の三振を奪ったが、12本の長短打をを浴びて三点を失った。
味方打線が好機に沈黙しニ得点、3-2で惜敗に終わった。
センバツ出場の八重山商工を破ったのは県春季大会優勝校の中部商業。
沖縄の高校は何所が勝っても可笑しくない程実力が伯仲している。
そして、その中部商業にリベンジをしたのは同じ石垣島の八重山高校。
本塁打を含む長打で県春季大会優勝校に打ち勝った。
恐るべし離島高校!
沖縄の高校野球のレベルが全国レベルを突破した事は今では誰でも認める事であろう。
が、今やハンディを乗り越えた離島の高校が県レベルを超えた。
離島の高校も今や全国優勝候補だ。
◆八重山毎日新聞 2006-04-16
八商工 第1シード逃す/チャレンジマッチ
中部商に2-3で惜敗 八重高は5-3で勝つ
センバツ甲子園出場校と県春季大会優勝校が夏季大会の第1シードを争うチャレンジマッチ試合を兼ねた第17回沖縄本島・八重山地区高校野球交流試合(県高野連主催)が15日、市営球場で始まった。八商工-中部商のチャレンジマッチは、八商工が最終回に追い上げたが、2-3で惜敗した。八商工の甲子園出場後初めての公式戦に、会場は内野席が埋まるほどの観客が詰めかけた。
後攻めの八商工は大嶺祐太が先発。14三振を奪ったが、6本の長打を含む12安打で3点を失った。3回に2本の長打で1点先制されると、7回にはソロ本塁打、8回にも長打で加点された。
打線は4安打で2点を挙げたが、8回まで2安打と振るわなかった。最終回は失策で出塁した1番友利を2番東舟道が右中間二塁打で返し、5番大嶺の適時打で1点差まで迫ったが、あと一歩及ばなかった。主軸の3、4番に1本が出なかった。
このあとの交流試合は八重山高校が5-3で中部商に勝った。
16日は午前9時から同球場で中部商-八重山農林の1試合が行われる。
中部商
0 0 1 0 0 0 1 1 0 | 3
0 0 0 0 0 0 0 0 2 | 2
八商工
(中)池間、屋宜-伊佐
(八)大嶺-友利
▽本塁打=伊佐(中)
▽三塁打=伊佐(中)
▽二塁打=渡嘉敷、池間、高江洲 [2](中)、東舟道(八)
八重山高校
0 1 2 0 0 0 0 2 0 | 5
2 0 1 0 0 0 0 0 0 | 3
中部商
(八)米盛-前津
(中)羽地、與儀、金城、大城-兼城
▽本塁打=慶田城(八)
▽三塁打=宮良当、宇根(八)
▽二塁打=前津(八)、安富、島袋、新垣(中)